読書日記

  ものを減らす

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

学ぶためには、日々、知識や知恵を増やしていけばいい。
 幸せになるためには、日々、余計なものを減らしていけばいい。
 減らして減らして、余計なものが無くなった時、
 何も為さなくても幸せになれる

  (『老子』第48章「為学日益、為道日損、損之又損、以至於無為、無為而無不為」)

 幸せになるためには、余計なもの(物・人・事)を減らしていけばいい。
 たとえば、不要なもの、なくてもいいもの、忘れているもの、・・・、それは物であったり、人間関係だったり、やることだったりします。
 余計なものを減らせば、それだけ(時間、空間、お金、体力、心のエネルギーなどの)余裕が生まれます。その余裕を自分が幸せになれることに使えるようになるといいのでしょう。

 次々に捨てると、最後にどうしても捨てられないもの、つまり、大切なものが残ります。残ったものを大切にすることが幸せにつながるのだと思います。
 また、今ある一つの幸せを大切にするようにすれば、多くのものはいらないのではないでしょうか。

 もう一つ捨てたほうがいいのは不幸になる考え方です。
 たとえば、比較執着完璧主義間違った思い込み誇り過去のせい、誰かのせいなどの言い訳、損得、勝ち負けモア・イズ・ベター、・・・。
 不幸になる考え方をする時間が減れば、イヤな気もちで過ごす時間が減るだけでなく、自分の幸せのために使える時間とエネルギーを増やすことが可能になるのです。

 「これはいらない」「なくてもいい」「やめたほうがいい」というような知恵を一つ一つ学んでいくことが、自分を育て、幸せになることにつながっていくのだと思います。



   

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