しあわせ日記

9月1日(日)心の豊かさ?
 内閣府の国民生活に関する世論調査が発表になりました。(昨年末に発表された国民生活に関する世論調査について)
 「物の豊かさ」より「心の豊かさ」を重視するという人が60.7%で、約4%増えて過去最高になったそうです。
 一方、「物の豊かさ」重視という人は約2%減って27.4%で過去最低だったそうです。

 まず、「豊かさ」ってなんでしょうか?
 「(満ち)足りている」ことかもしれませんね。
 ということは、心の問題のような気がします。物やお金をたくさん持っていても満足できない人もいるし、物やお金はたいして無くても満ち足りて(幸せに)生活できる人もいるわけですし。

 「豊かさを重視する」とはどういうことでしょうか?
 一つには、足りないと思うものを手に入れようとすることでしょう。
 もう一つには、すでに持っているものを愉しむ/味わう/幸せと感じるというようなことではないでしょうか。
 求め続けているだけでは豊かさ(心の充足感)は得られないのではないでしょうか。それは逆に、持っている豊かさを軽視していることでしょう。

 豊かさを活かして暮らすことが大切なのではないでしょうか。
 そのためには、時間の使い方、お金の使い方、自分(のパワー)の使い方を考え直してみたらいいと思います。その際に、「心の豊かさを得るためには?」というヒントが役に立ちそうです。
 その前に、自分が何を求めているか? 何を求めて生活するか? 何を求めて生きるのか? がわかっていないと始まらないのかもしれません。

 最後に、「心の豊かさ」とはなんでしょうか?
 「豊かさ」を「財産」と考えてみてはどうでしょうか。「物の豊かさ」も「財産」です。
 「心の豊かさ」「心の財産」とは、幸せになる能力(幸せを感じられる能力自分の幸せを信じる能力 希望や夢をもつ能力人を幸せにする能力など)ではないでしょうか。
 「豊かさ」には「ゆとり」が必要そうです。「ゆとり」があるから、幸せを感じられるし、希望ももてるし、人に幸せを分けてあげることもできるのではないでしょうか。

 「豊かさ」を手に入れるためには、努力が必要でしょう。
 もう一つは、すでにもっている「(物と心の)豊かさ」を活かして、今、幸せに暮らすことが大切なのだと思います。
 「心の豊かさ(幸せになる能力)」は、実際に使いながら少しずつ伸ばしていくのがいちばんだと思います。



9月2日(月)充実感を感じるには
 内閣府のHPに国民生活に関する世論調査が掲載されました。
 この中に「生活の充実感」という所があり、「充実感を(十分/まあ)感じている」人が67.0%、「充実感を(あまり/ほとんど/全く)感じていない」人が23.7%だそうです。

 3分の2もの人が充実感を「日頃の生活の中で感じている」って、ちょっと信じられない気がします。
 では、「充実感を実際に感じるのはどういう時ですか?」もしくは「1週間に何回ぐらい充実感を感じることがありますか?」と質問したら、答えはどうなのでしょうか? (あなたは何と答えますか?)

 正直言って、充実感を日頃実感できる人は少ないのではないかと思うのです。
 充実感を実際に感じられる時は、何かをやっている最中に「(今自分は)充実しているなぁ」と思えた時と、何かをやったあとに「(あの時間は)充実していたなぁ」と思えた時だと思うのです。
 そう思う習慣がない人には日頃の生活の中で充実感を感じることはめったにできないはずなのです。

 私でも、何かをやっている最中に「充実しているなぁ」と思えることはほとんどありません。口グセの「好好」が充実感のようなもの(私は「幸せ」だと思っていますが)を感じさせてくれることはあります。
 私は、日記を書く時や夜風呂に入った時や眠る前に「きょうもよくやった」と思い、充実感を感じられことはよくあります。

 世論調査の回答の際に、改めて「自分の生活はどの程度充実しているかな?」と考えみて、「十分に」もしくは「まあ」充実していると判断した人は、その時に充実感を感じていたのでしょうが。

 充実感は幸せの一種です。私がとても好きな幸せです。
 「充実しているなぁ」と自分で思えたら、すごく幸せだと思いませんか?

 充実感を感じられるようになるためには、「きょうもよくやった(好好)」と思う習慣を作ることです。仕事が終わった時でも、お風呂で湯船に浸かった時でも、寝る前でも、いつでもいいですから、1日1回(「きょうもよくやった」と)充実感を感じられたらとてもいい、と思います。
 その際に、重要なポイントは「まあ充実していた」でもいいと思うことです。完璧主義は不幸の元です。自分にとっての60%以上だったら「好好」ということにしましょう。
 私の場合には、60%未満だと思った時にも、「ハオハオ、まぁいいか(明日は頑張ろう)」なのですが。



9月3日(火)悩みや不安がない?
 国民生活に関する世論調査によると、日頃の生活の中で、「悩みや不安を感じている」という人が63.3%(前回−1.8%)、「悩みや不安を感じていない」という人が35.7%(前回+2.7%)だそうです。

 「悩みや不安がない」という人が3人に1人はいるんですね。
 私などは、「悩みや不安があるのは当たり前」だと思ってしまっているので、意外な感じがします。
 「悩みや不安がない」という人は、どういう人なのでしょうか?

 まず、「将来に不安を感じない」という人は、楽天的な人か、よほど自信がある人か、将来のことなんか何も考えていない人なのではないでしょうか。
 私は元来、先の心配ばかりするタイプで、今でもふと不安になることがよくありますが、「(不安を感じるのは)ハオハオ、どうしたい?(○○たらいいな)ではどうしたら?」と考えるきっかけにしています。どうしようもないこと/どうなるかわからないことについては、「なるようになる」と考えられるようになったのでずいぶんラクになりました。

 「悩むような問題はない」という人は、実際に現在大きな問題がないのか、問題はあるけどちゃんと考えられるので悩み苦しむことはないのか、何も考えていないのかではないでしょうか。
 私は元々、いろんなコンプレックスがあり、人づきあいが苦手だったりもして、悩んでしまうことが多かったのですが、今は「そのままでいいことはハオハオと受け入れる」「重要な問題は落ちついてじっくりと(たとえば、紙に書いて)考える」ことができるようになったので、苦しむことは少なくなりました。

 「何も考えない」というのも悪くはないと思うのですが、・・・。
 私は最近、できるだけ問題化しないのがいちばんだと思っています。これって「(その問題については)何も考えない」ということですよね。
 よりよく生きたいという気もちが強すぎると、完璧主義になり、自分の問題や悩みを増やしてしまうのだと思います。「これはこの程度でいいか、ここはちょっと我慢すればいいか(でも自分が大切にしたいものは大切にする)」と考えられるようになれたら、と思います。
 もちろん、自分にとって重要な問題は(悩み苦しまないように)よく考えたほうがいいでしょう。

 よりよく生きたいと思う人には、悩みや不安はつきものだと思います。それを受け入れた上で、あまり苦しまないように(もちろん、できるだけ幸せに)生きていけたら、と思います。



9月4日(水)アリとキリギリス
 国民生活に関する世論調査によると、今後の生活のしかたとして、将来に備えるか生活を愉しむかを聞いたところ、「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた人か゜26.9%(前回−1.9%)、「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた人が56.4%(前回+2.2%)だそうです。

 ある新聞では、将来に備える人を「アリ派」、生活を楽しむ人を「キリギリス派」と書いていました。
 将来に備えるのも今を楽しむのも、どちらもほどほどに「バランスよく」というのが良さそうなのですが。
 本人がよければそれでいい、それで生きていけるのならいいのではないか、とも思うのですが。

 私は本来、アリ型人間だと思いますが、今はキリギリス型の生活をしているようです。

 将来を大切にするか、今を大切にするかについては、『くよくよしない考え方』の中で次のように書きました。
 「今」より「将来」を大切にする人は、その「将来」になってもそのまた「将来」のために時間を使ってしまうのではないでしょうか。
 「今」を大切にできるようになれれば、「将来」もその「今」を大切にできます。「今を大切にできるようになる」というのは「将来」のためでもあるのです。
 ところで、将来を大切にするためには、貯蓄や投資のような「お金」だけではないでしょう、と文句をつけたくなりますが、「貯蓄や投資など」と「など」がついているのでハオハオとしましょう。



9月5日(木)生活の力点
 国民生活に関する世論調査によると、今後、生活のどの面に力を入れたいかと聞いたところ、「レジャー・余暇生活」36.2%、「所得・収入」27.8%、「自己啓発・能力向上」23.7%、「資産・貯蓄」23.2%、「食生活」22.9%だそうです。

 このうちの「レジャー・余暇生活」と「食生活」は今を楽しむほうで、「所得・収入」と「資産・貯蓄」は将来に備えるほうでしょう。「自己啓発・能力向上」は、それを収入につなげようと考える人と、学ぶこと・自己の成長を楽しもうとする人がいると思います。

 生活の力点をどこに置くかによって、時間の使い方/お金の使い方/自分(のパワー)の使い方が変わってきます。それによって、生活や生き方も変わってくるわけですね。

 将来に備える方法は「お金」だけではありません。
 『くよくよしない考え方』には、「将来自分を支えてくれるもの」として「お金」「健康」「人」と、もう一つ「自分(人間性や心の成熟度)」を挙げました。将来に何か問題が発生しても、その時々にうまく対処できる自分になっていればいいわけです。

 将来に備えるのも今を楽しむのも、結局求めているのは「自分の幸せ」でしょう。
 私は、自分が幸せでいるためにいちばん役に立つのは自分(の幸せになる能力)だと思っています。もちろん、ある程度のお金や健康やまわりの人の助けは必要ですが。
 ですから、自分を育てることを人生目標として、努力を続けていきたいと思っています。もちろん、今の生活を愉しむことも大切にしたいと思っています。



9月6日(金)働く目的
 国民生活に関する世論調査によると、働く目的は何かと聞いたところ、
「お金を得るために働く」         52.8%(前回+3.3%)、
「生きがいを見つけるために働く」     20.9%(前回−3.5%)、
「社会の一員として務めを果たすために働く」11.1%(前回+1.1%)、
「自分の才能や能力を発揮するために働く」 10.7%(前回+1.7%)だそうです。

 現代社会で生きていくためにはお金が必要です。お金を得るためには働かなければなりません。ただし、仕事は収入を得るためだけにするものではありません。仕事にはたくさんの幸せになる要素が含まれています。
・仕事の内容が好きなことであったり、創造的なことであったりして満足を与えてくれる。
・仕事が人や社会の役に立つことに喜びを得られる。
・職場での人間関係や役割や責任も幸せの要素になります。
・自分の進歩や上達を喜ぶこと、成績の向上や公平な競争も幸せなこと。
・仕事を工夫する楽しみ。
・仕事に集中したり、夢中になったりすることにより、不幸なことを忘れられること。
・仕事の内容によっては健康に良いものもあります。
・仕事に夢や生きがいを持てることは大きな幸せです。
 このように、仕事に関する幸せはたくさんあります。少しでも幸せを感じて働くことができたら、と思います。

 働く目的は人それぞれで、いろいろあっていいと思います。別になくてもいいし、「働く目的」など考えなくてもいいと思います。
 でも、どうせ働くのなら、少しでも愉しめたり幸せを感じられたほうがいいでしょう。そのためにはどうしたらいいかを考えてみたほうがいいのではないでしょうか。
 働く目的はいろいろでも、「幸せに(暮らせるように)なる」という人生の目的は共通するのではないでしょうか。



9月7日(土)お金と時間と幸せ
 国民生活に関する世論調査によると、収入と自由時間の関係について、「自由時間をもっと増やしたい」という人が35.4%(前回+3.4%)、「収入をもっと増やしたい」という人が44.1%(前回−0.3%)だそうです。

 増やせるものなら、収入も自由時間も増やしたいものですね。

 もし、お金が十分にあったら、何に使いたいでしょうか?
 自分の幸せのためには、どう使うのがいいでしょうか?

 もし、時間が十分にあったら、何をしたいでしょうか?
 たとえば、1年間あったら何をしますか?

 私は、お金があったら自由時間を買いたいと思います。具体的には、収入を得るための仕事をせずに、やりたいことだけをやって暮らしたいと思います。自分の夢やライフワークに専念したいと思います。
 と、現在、そういう生活をしている最中なので、私はすごく幸せです。この時間を大いに愉しみたいと思っています。

 お金の使い方、時間の使い方によって、いろんな生き方が可能なのだと思います。
 今夜の「北の国から2002遺言」(脚本・倉本聰/フジテレビ系)の中で、五郎(田中邦衛)さんの遺言には、次のようにありました。

  「金なんて望むな 幸せだけを見よ」

 自分なりの幸せな生き方ができたら、と思います。
 そのために、お金の使い方、時間の使い方を考え直してみるのもいいのではないでしょうか。



9月8日(日)不満はあるが幸せ
 国民生活に関する世論調査によると、現在の生活にどの程度満足しているか聞いたところ、「満足」という人が60.9%(「満足している」7.9%+「まあ満足している」52.9%)、「不満」という人が36.7%(「やや不満だ」26.1%+「不満だ」10.7%)だそうです。

 「生活に満足」かどうかは「幸せ」かどうかに近いのかもしれません。
 このHPでの幸せアンケートの結果では現在、「あなたは幸せですか?」に「はい」が55%です。アンケートを開始した当初は80%ぐらいだったのですが、少しずつ少しずつ下がってきたのです。これは幸せを求めている・幸せでない人が幸せ探しの結果、このHPにたどりつくというケースがけっこうあると思われますから、一般的な結果ではないと思います。
 一般的な世論調査だったら、日本人の7〜8割の人が「幸せ・まぁ幸せ」と答えると思います。(幸福調査について97年3月に書いたのがありました)

 「満足」のパーセントのほうが「幸せ」のパーセントより小さいとしたら、「満足」するほうが「幸せ」になるより難しい、ということでしょうか?
 たぶん、「不満はあるが、まぁ幸せ」という人が多いのではないでしょうか。
 こういう考え方は幸せになる考え方だと思います。たとえば、
 「イヤなこともあるけど、(だいたい)幸せ」
 「自分は不器用だけど、(自分なりに)幸せ」
 「嫌いな人もいるけど、(好きな人がいるから)幸せ」
 「悩みや問題はあっても、(それなりに)幸せ」というような考えです。

 何か少しでも問題があると幸せでない・幸せになれないと思ってしまうのは、完璧主義の不幸になる考え方です。
 「不満はあるが幸せ」というような考え方には、不満や問題があっても「ハオハオ(しかたがない/当たり前/いいんじゃないの)」と受け入れられることが大事なのだと思います。その上で自分のまわりを見られれば、幸せなことがあるのにも気づけるのではないでしょうか。



9月9日(月)子育てはつらい?
 国民生活に関する世論調査によると、子育てが楽しいかつらいかを聞いたところ、「楽しいと感じることの方が多い」という人が42.9%、「楽しいと感じることとつらいと感じることが同じくらい」という人が38.6%、「つらいと感じることの方が多い」という人が6.5%だそうです。

 子育てには楽しいこととつらいことの両方があるということでしょう。(当たり前のことですが)
 でも、楽しいかつらいかは、人によってずいぶん違うのではないでしょうか。中には、なかなか楽しいと思えない人もいるでしょうし、つらいなんて思わないという人もいるでしょう。
 それを「愛情(母性愛/父性愛)」と言ってしまうと終わりなのかもしれません。
 「もっと愛情をもって」と言われても困ってしまう人もいるのではないでしょうか。

 子育てを楽しめない/つらいという人は、「(子育ての中の)いいことは好!好!(と素直に喜び) つらいことはハオハオ(と受け入れる)」ことを心がけてみてはいかがでしょうか。
 また、子供の幸せを願えるかどうか、それを自分の幸せと思えるかどうかによって、楽しいかつらいかは大きく分かれるのではないかと思います。

 いろいろ不満も悩みもあるでしょうが、どうせするのなら「子育ては幸せ」と思えるように心がけたほうがいいと思います。



9月10日(火)見通しと向上感
 国民生活に関する世論調査によると、生活はこれから先、どうなっていくか聞いたところ、「良くなっていく」という人が8.5%(前回+2.3%)、「同じようなもの」という人が61.8%(前回+1.3%)、「悪くなっていく」という人が25.1%(前回−3.3%)だそうです。

 「生活は良くなっていく」と思える人は、やっぱり少ないですね。
 楽観的な人と悲観的な人はいつも答えは決まっていそうですが。
 希望をもって生きることは、やはり難しいのでしょうか?

 国民生活に関する世論調査によると、お宅の生活は去年の今頃と比べて向上していると思うか聞いたところ、「向上している」という人が3.8%(前回+0.8%)、「同じようなもの」という人が66.9%(前回+0.9%)、「低下している」という人が28.5%(前回−1.6%)だそうです。

 3.8%の人だけですね、「向上している」と思えたのは。
 それに比べて、4人に1人以上の人は「低下している」と思っているのですね。
 景気の影響が大きいような気もします。

 調査が「生活」ではなく「幸せ」だったら、どうでしょうか?
 「あなたは、これから先、さらに幸せになっていけると思いますか?」
 「あなたは、去年の今頃と比べて、自分が幸せになっていると思いますか?」

 私は、去年の今頃と比べて、少しは幸せに暮らせるようになっていると思います。5年前と比べたら相当に幸せだし、10年前と比べたらすごく幸せに暮らせるようになっています。
 私は、これから先も、少しずつ幸せに暮らせるようになっていけると信じられます。今までも少しずつ幸せに暮らせるようになれているし、これからも幸せになるための努力(自分を育てること)を続けていくつもりですし。

 このHPの読者の方の中にも、少しずつラクに暮らせるようになっている、少しずつくよくよしない考え方や幸せになる考え方ができるようになっている、少しずつ幸せを感じられるようになっているという人がいます。そういうメールや掲示板への書き込みがあると、本当にうれしく思います。

 特に大事なのは、自力(自分の努力)によって(幸せの実感/幸せになる能力が)向上していると思えることです。他力(時々の出来事/まわりの人/景気等の社会の変化など)によってではないということです。
 自分が心がけや努力を続ければ、これからも向上していけると思えます。

 「向上している」という“向上感”って、すごく大切だと思います。それ自体が幸せな感じですし、向上感があればこれからの明るい見通しももちやすいと思うからです。
 幸せへの道は決して平坦ではないと思いますが、少しずつ幸せになっていけたら、と願っています。

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