生きるヒント 「幸せになれない」
「幸せになれない」という問題について、いろいろと考えてみたいと思います。
1.なぜ幸せになるために努力しなければならないのか?
2.幸せについての幸せになる考え方
3.幸せになるための5つのヒント
4.自分の人生の幸せの選択
5.幸せに暮らす習慣
6.幸せになる能力
1.なぜ幸せになるために努力しなければならないのか?
「なぜ幸せでなくてはいけないのか?」という問いを、メールでいただいたことがあります。私が考えた答えは、
「いけないことはありません。ただし、『あなたは幸せになりたいですか?』に『はい』と答えるのなら、幸せであったほうがいいでしょう」
というものでした。
「あなたは幸せになりたいですか?」に本心から「いいえ」と答える人はまずいません。
「幸せになりたければ、そうなれるようにしたほうがいい」のではないでしょうか。
「幸せは与えられるもの」「幸せは自ら得られるものではない」「幸せを意識してしない時が実は幸せなんだ」のような考え方の人がいます。
「努力したからって幸せになれるとは限らない」と考える人は多そうです。
また、「幸せになろうと努力する気になれない」「私は××だから、幸せになれない」というような人もいます。
私の経験では、努力すれば少しずつ幸せになっていける、と実感しています。
私は幸せになるには、幸せになる能力が必要だと考えています。幸せになる能力が向上すればそれだけ幸せになれます。幸せになる能力は努力で向上させることができます。
だから、「努力すれば少しずつ幸せになれる」と思うのです。
幸せになりたくない人、努力してまで幸せになりたいとは思わない人、幸せになることより他に重要なことがあると思う人は、幸せになるために努力しなくてもいいのかもしれません。
生きる目的が「幸せ」だと考え、自ら幸せになりたい人は、そのための努力をしたほうがいいでしょう。きっと少しずつ幸せになれます。
このホームページの目的は、そのヒントや方法を提案することです。
2.「幸せ」についての幸せになる考え方
幸せになれない人は、まず、幸せについての考え方に問題があるのではないかと思います。一つの幸せの対象のみに固執して、それが得られないと不幸だと考える人。幸せはすごいこと、めったにないことだと考える人。人の幸せは見えるが、自分の幸せがわからない人。・・・
「幸せ」についての幸せになる考え方をすることが重要だと思います。
(1)幸せはたくさんある
「幸せは星の数ほどある。だから、幸せになる方法も無数にある」
これは事実であり、私の考えの基本です。
幸せは人それぞれです。自分には得ることのできない幸せもあります。それでも自分が得られる幸せはたくさんあるのです。
「幸せはたくさんある」と考えられる人ほど、幸せになりやすい。
【たくさんある幸せ】
小さな幸せ・大きな幸せ、日常的な幸せ・非日常的な幸せ、過去の幸せ・現在の幸せ・将来の幸せ、所有の幸せ・経験の幸せ・存在の幸せ、1人の幸せ・2人の幸せ・みんなの幸せ、誰もが持っている幸せ、希望のある幸せ、人を幸せにする幸せ、不幸でない幸せ、目の前の幸せ・目標の幸せ・夢の幸せ、自分の幸せを選ぶ自由。
(2)幸福感
「どんなに幸せそうに見える人でも、本人が幸せだと思っていなければ、
その人は幸せではない」
人がどう思おうが、環境や物質に恵まれていようが、自分が幸せを感じられなければ意味がないということです。
幸せは人それぞれ。自分の幸せの基準は自分の幸福感で決めればいいのです。
「死ぬ前に幸せな人生だったと言える」「あとから考えるとあの時は幸せだった」このようなこともあります。だったら、その時々に幸せを感じられなかったのはもったいないのではないでしょうか。そういうことがないように、今の幸せをできるだけ見つけて、幸せを感じて生きられたら、と思います。
あなたは、幸せそうに見える幸せではない人になりたいですか?
【幸福感について】
幸せの正面、幸せの表現と感情の関係、幸福感の持続、期待と幸福感、人の目と幸福感、想像力と幸福感、現実と幸福感、幸せを感じる習慣。
(3)幸せな人生
幸せはたくさんあり、自分が感じられる幸せもたくさんあります。それらのうちのどれを選択するかは自分の自由です。人生という尺度で考えれば、いろいろな幸せの組み合せやバランスを考えたほうがいいと思います。一部の得られない幸せがあっても、トータルには幸せな人生だと言うことができます。私の提案する幸せな人生は先月に書きました。
あなたの現実的な幸せな人生を考えましょう。
3.幸せになるための5つのヒント
「幸せはたくさんある」と言われても、それはそうかもしれないけど、どうしたら幸せになれるかの答えにはなっていない、かえってわからなくなった、などと言われるかもしれません。
そのとおりなのです。たくさんあるから、それを探すヒントがほしいのです。それも、わかりやすく、覚えやすく、役に立つヒントが。
そこで私が考えたのが、5つの「幸せになる方法」です。
お気づきの方も多いと思いますが、私の考え方はワンパターンなのです。
・ 今の幸せを感じる(今を大切に、小さな幸せ、気分をよくする、等々)
・ 将来の幸せを信じる(将来の不安におびえない、希望を見いだす、等々)
・ 夢を持つ(夢や目標、やりたいことをやる、等々)
・ 人を幸せにする(幸せにしたい人、人の役に立つ、等々)
・ 不幸を幸せに変える(現実を受け入れる、幸せになる考え方、等々)
その問題毎に、この5つのヒントから考えたことを書いているのです。
考え方の基本は、現実を受け入れ、希望を見いだし、幸せになれる考え・見通し・目標を持つことです。そして、幸せになれることとして、今の幸せを感じられること、自分の夢のこと、人を幸せにすること、この3つを挙げています。
もしあなたが私と同じような幸せになる考え方をしようと思ったら、簡単です。まず、幸せになる5つの方法を覚えることです。そして、自分が大事なことを考える時に、5つを思い出して、ヒントとして利用すればいいんです。
例えば、物事を考える時に「幸せになる方法」を使うを参考にしてください。
5つの方法はヒントであり、道具です。道具をうまく使い、どんな自分の幸せを創るかは、その人しだいです。自分の腕を磨くことも必要です。
幸せは人それぞれです。自分の具体的な幸せになる方法は、自分で考えるしかありません。5つの幸せになる方法をヒントに、あなたの具体的な幸せになる方法を考え・実践してみてください。少しでもお役に立てれば、幸いです。
「幸せについて」も参考になさってください。
4.自分の人生の幸せの選択
幸せになるためにはまず、「自分」「人生」「幸せ」について考え、自ら選択していく必要があると思います。
(1)自分の幸せの選択
「どうしたら幸せになれるかわからない」という人は、自分の幸せを知り、探し、感じることが大切だと思います。
幸せは人それぞれ。自分の幸せは自分で決めるしかありません。
(2)人生の幸せの選択
私が書く幸せは小さな幸せばかりで、そんなものに価値を感じられない、という人もいるかもしれません。
確かに書いている数としては、日常的な小さな幸せが多いと思います。
人生という尺度から考えれば、もう少し違った幸せについて考えられると思います。たとえば、「自分のやりたいことをやればいい」というのと、「自分の人生の中でやりたいことをやる」では、考える内容も変わると思います。
「人生の中でやりたいこと」「人生の中で経験したいこと」「人生の中で成し遂げたいこと」「人生の中で出会いたい人」などのように、人生の中での幸せを考え、それを自分の夢や目標にすることは、大きな幸せを得るヒントになります。
(3)自分の人生の選択
おすすめの幸せな人生について以前に書きましたが、自分の人生は自分で選択すればいいのです。小さな幸せ、中ぐらいの幸せ、大きな幸せのどれをどのくらい大切にするかも自由です。
ただし、日常的な小さな幸せを一番大切にしようとする人も、たまにはもう少し大きな幸せを得られるように努力したほうがいいと思います。また、大きな幸せ(大きな夢、多くの人の役に立つ、人にはできないことをするなど)を求めることを中心に考える人も、日常的な小さな幸せをおろそかにしないほうがいいと思います。
人それぞれに自分の人生を選択すればいいのです。
「平穏無事な人生」「家族を大切にする人生」「夢を持ち続ける人生」「人の幸せに貢献する人生」「波乱万丈の人生」等々。
自分の幸せな人生を選択し、それを目標に努力しましょう。それが幸せになる方法の原点だと思います。
あなたは、どんな幸せな人生を送りたいですか?
そのためにはどうすればいいと思いますか?
5.幸せに暮らす習慣
「幸せの青い鳥は、幸せに暮らす習慣」ではないかと思うのです。
次のような習慣を身につけることができたら、と思います。
・幸せを感じる習慣
・気分よく生活する習慣
・幸せになれることを考え・実践する習慣
・健康生活の習慣
・幸せになる考え方を心がける習慣
・先を考える習慣
・人の幸せを考え・実行する習慣
・夢や目標をもって努力する習慣
・自分を育てる習慣
習慣は意識してつくることができると思います。
でもそのためには、強い決意や意志が必要かもしれません。
それでもそう簡単には今の習慣を変えるのは難しいものです。
すぐにできないのは当たり前、思うように完璧にできないのも当たり前、そう考えて気をラクに。少しでもできたら喜び、一つでもいい習慣が増えたら自信をもち。
あきらめずに工夫と努力を続けることが大事なのだと思います。やはり、少しずつ、一つ一つです。
あせることなんてないと思います。
一生かけて少しずつ幸せな習慣に変えて行けばいいのですから。
幸せに暮らす習慣を築いていくこと、それが1つの人生の目標でもいいのではないでしょうか。
6.幸せになる能力
何かをするためには、それを為すための能力が必要です。幸せになるためには、「幸せになる能力」が必要です。
幸せになろうと思っても幸せになれない人は、幸せになる能力が足りないのだと思います。幸せになりたければ、幸せになる能力を向上させればいいわけです。
能力を向上させるには、そのための努力が肝心です。いい方法を知り、また自らも考え、実践し、工夫する。これらの努力を続けることで身につけていくものです。
ところで、「幸せになる能力」とはどのようなものでしょうか。
幸せを感じる能力。自分の幸せに気づく能力、幸福感を十分に味わう能力。
将来の幸せを信じる能力。どんな時でも希望を見いだす能力。
将来の幸せを目指す能力。自分が幸せになれることを企画し遂行する能力。
人を幸せにする能力。人を受け入れる能力、人の幸せを考え実践する能力。
不幸を幸せに変える能力。不幸にならない能力、不幸をいい経験とする能力。
これらの元になるのは「幸せになる考え方をする能力」だと思います。いつでも「幸せになるにはどのような考え方をすればいいか?」と考え、幸せになる考え方ができる能力です。
幸せになる能力は本来、自分の人生の中での経験を通して養っていくものだと思います。その際に、「自分(の幸せになるの能力)を育てよう」と意識している人といない人では、大きな差があると思います。
また、1人の人間の経験できることは限られています。様々な状況で幸せになる能力を発揮するためには、そのための練習・訓練のようなものをしておくのも、いいことだと思います。
詳しくは、「幸せになる能力養成講座」をご覧ください。
「幸せになる能力」がその人の人間力・人格ではないかと思います。それがその人の幸不幸(=人生の価値)を決めるのだと思います。
「自分を育てていけば、少しずつ幸せになっていける」と思うのです。
幸せのホームページ 悩みのヒント