今週の生きるヒント 「私は××だから、幸せになれない」

 「(私は)××だから、幸せになれない」と思って落ち込んでしまう人がいます。
 幸せへの希望を失って幸せになるための努力をしなければ、いっそう幸せにはなれないのではないでしょうか。
 いくつかの幸せになれない理由について、考えてみることにします。

1.○○が得られないから
 希望する仕事に就けないから、恋人がいないから、結婚できないから、目標が達成できないから、・・・自分が求める一つの幸せが得られないから「私は幸せになれない」と考えてしまう人がいます。

 その幸せは、本当に得られないのでしょうか?
 いつか得られる可能性はあるのではないでしょうか。いつかいいチャンスやいい出会いがあるかもしれません。
 本当に手に入れたい幸せなら、希望をもって、得られるように努力を続けたほうがいいのではないでしょうか。
 あきらめて落ち込んでしまうよりも、明るい気もちで過ごせるし、いい結果も期待できると思います。

 また、幸せはそれ一つではありません。幸せになる方法は他にもたくさんあります。いろんな幸せな生き方があるのです。
 一つの幸せをあきらめることはあっても、すべての幸せをあきらめないほうがいいでしょう。

 一つの幸せを得るために努力しながらでも、他に得られる幸せはいろいろあります。今の幸せを大切にしながら、将来の幸せを求めていく姿勢が大切なのだと思います。
 一つの幸せにとらわれすぎると、不幸になる考え方をしてしまいます。
 「幸せはたくさんある」と思えたほうが、幸せになりやすいでしょう。

2.まわりに恵まれていないから
 家庭・学校・職場・社会に問題があるから、もしくは、その中の誰かが悪いから「私は幸せになれない」と考えてしまう人がいます。

 変えられない環境を嘆いてばかりいてもしかたがありません。
 その環境の中で少しでも幸せに暮らす努力をしたほうがいいでしょう。たとえば、物事の受けとめ方を変え気分よく過ごせるように心がけまわりの人に左右されないようにし幸せに暮らせるように心がけてみてはどうでしょうか。

 可能なことなら、環境を変えていく努力をするのはいいことです。でも、それには時間がかかることを覚悟したほうがいいでしょう。
 環境に対する自分の考え方を変えたほうがいいのかもしれません。いいように考えることができたらいいでしょう。

 どうしてもその環境の中で幸せに暮らすことができないようなら、別の環境に移ることを考えてみてはどうでしょうか。家を出て独立する、転校する、転職する、引っ越すというような選択を検討したほうがいい場合もあると思います。

 「まわりが悪いから、幸せになれない」とあきらめずに、少しでも幸せに暮らせるように努力したほうがいいのではないでしょうか。

3.幸せが見つからないから
 自分の幸せ(自分に合う仕事/やりたいこと/夢や目標/生きがいなど)が見つからない(わからない)から「私は幸せになれない」と考えてしまう人がいます。

 「今は見つかっていない」ということでしょう。
 「一生懸命に探せば、きっと自分の幸せが見つかるはず」「あせらずに、もう少し時間をかけて探そう」と考えたほうがいいのではないでしょうか。
 また、もっといろんな所(でヒント)を探し回ってみてはどうでしょうか。たとえば、参考になりそうな本を探してみるといいでしょう。自分が持っている本以外でも、書店や図書館に行けば何かヒントになりそうな本が見つかるのではないでしょうか。そのような本をめくりながら、自分の幸せについて考えてみれば、何か思いつく可能性があります。
 また、 インターネットのホームページを探してみるのもいいでしょう。自分が興味があることに関するキーワードで検索して歩き回ってみれば、思わぬ出会いがあるかもしれません。

 幸せはそれ一つではありません。
 (なかなか見つからない)大きな幸せを探しながらでも、他の(小さな)幸せを感じることはできるはずです。
 今を大切に生活しながら、大きな幸せを探していけばいいのではないでしょうか。
 あきらめずに探し続ければ、きっといつか自分の幸せが見つかると思います。

4.自信がないから
 (自分の性格や能力などに)自信がないから、「私は幸せになれない」と考えてしまう人もいます。

 「自信がない」と、ふと思ってしまうことはあるかもしれませんが、その時に「幸せになれない」と決めつけてしまうのは自分のためによくないと思います。

 「自信がある」という人はそんなにいないと思います。それに「自信がある」か「自信がない」かは性格的な考え方によるほうが大きいのではないでしょうか。

 自信がないこと(部分)は誰にでもあるはずです。
 「自信がなくてもいい」と考えてしまったほうがいいと思います。
 自信がなくても、「やれるだけやる」「ベストを尽くす」しかないのではないでしょうか。

 何か自信がもてるものを作るのはいいことです。
 そのためには、努力を続けて少しずつ自信をつけていくしかないでしょう。

 「自信」という言葉にあまりこだわらずに、「自分を育てる」ことを心がけていけばいいのだと思います。
 幸せに暮らせるようになれば、「自信」なんてなくてもいいはずです。
 「自信がないから」とあきらめてしまって、努力をしないのがいちばんよくないのではないでしょうか。


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