幸せになる能力養成講座

第10講 人を幸せにする能力・その1

(1)人を受け入れる能力
 人に対する怒りや不満でイヤな気分になることは多いと思います。人を受け入れる能力が高くなれば、そういうことが確実に減ります。
 世の中にはいろいろな人がいます。人はそれぞれに自分の事情で生きています。自分と違う価値観や考え方をするのが当り前です。中には、無神経な人、無礼な人、意地悪な人、悪いことをする人もいます。
 それらの人と会うたびにイヤな気分になっていたらきりがありません。とても幸せに暮らすことはできません。
 また、人に対する悪い感情は、自分の態度に表れ、いい人間関係を築けない原因にもなります。

 様々な人がいるのは現実であり、人を変えることは極めて困難です。自分がより気分よく過ごすためには、自分を変えるほうがいいのです。
 人を受け入れることは、自分の心の平和のためです。

 人を受け入れる方法として、「ハオハオ」、「こういう人もいる」や人を思いやるひと言でかたずける、「人は人、自分は自分」のような考え方をおすすめします。
 人を受け入れる能力を向上させる練習方法として、人生相談を読むことは役に立つと思います。

 自分が人を受け入れれば、それは相手に伝わり、いい人間関係を築き、互いの幸せにつながります。自分を受け入れてくれる人の存在は幸せなことです。
 人を幸せにすることを考えられるのも、まずは相手を受け入れた上でのことです。人を受け入れられることが、人を幸せにする前提条件だと思います。


(2)人の話をよく聞く
 人を幸せにする第一の方法は、人の話をよく聞くことだと思います。
 自分の話をよく聞いてくれる人を、人は好きになります。
 また、人を幸せにする方法を考えるためには、まず相手を知ることであり、そのためには相手の話をよく聞くことが一番です。本人の言葉をヒントに、相手を幸せにすることを考えるのは確実な方法です。

 はじめは意識して人の話をよく聞くことを心がけてみてください。イヤな感情が湧きやすい人は、人の話をよく聞く時に「ハオハオ」を使うことを試してみてください。

 いい人間関係を築くことが難しい人、会話が苦手な人には、人の話をよく聞くことはおすすめの幸せになる方法です。


ひと言エクセサイズ
「いろんな人がいる(ハオハオ)」
 


第10講 人を幸せにする能力・その2

(3)人の幸せを考える能力
 「人の幸せを考える」ことは、それほどやさしいことではありません。

 いっしょにいる時に、相手の幸せを考える。これは実際には難しいことです。少しずつできるように心がけるよりありません。大切なのは、幸せな気分で相手の幸せを考えられることではないかと思います。「絶対に、うまく、はやく、考えなくちゃいけない」とか、「相手に伝わらなかったらどうしよう」などと考えていたら、つらいものになってしまいます。「相手を幸せにすることができたらいいな。できなくても普通。相手の幸せを考えられるだけでもいい」このくらいの気もちのほうがいいと思います。
 人づきあいの苦手な人は、「人に嫌われたらどうしよう」「うまく会話をしなくちゃ」などと、自分のことを考えすぎる傾向があるようです。相手の幸せを考えられれば、そのようなことで苦しまなくてすみます。

 ひとりの時に、相手の幸せを考える。慣れないうちは、人といっしょの時に相手の幸せを考えて実践することは難しいと思います。ひとりの時に相手の幸せを考える時間を持つようにしましょう。これができるようになると、相当人を幸せにできるようになります。
 もし、相手の幸せを考えることに行きづまった時には、人を愛する時に重要なことを考え直してみてください。

 多くの人の幸せを考える。基本的には、自分が幸せにしたい人の幸せを考えればいいのですが、できるだけ多くの人の幸せを考えられると、より自分が幸せになれると思います。もちろん、本当に幸せにしたい人のことを真剣にたくさん考えて、その他の人の幸せは少しでも考えられればいいわけです。その他の人のためには、小さなことや基本的なことを考えればいいのです。また、仕事や社会活動の中で、人の役に立つこと、人に喜んでもらえること、社会に貢献できることなどを考えられるのも、自分の幸せになります。

 人の幸せを考えることが自分の幸せ、と考えられることが先決だと思います。人の幸せを考えている時間は、やさしい気もちになれ、自分にとって幸せな時間です。まずは、それを実感することから始めてみましょう。
 いろいろなアイデアをたくさん考えてみればいい。やるかどうかは、また後で考えればいい。そう思えると、気ラクに楽しんで考えられます。

 私だって、「人を幸せにする」なんて言うのは、最初は恥ずかしかったのです。でも、今はもうすっかり慣れました。(直接口に出して言うことではありませんが)
 人の幸せを考えられる自分が(人が何と思おうと)好きです。

 人を幸せにする方法のヒントは、実践講座を参考にしてください。


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「少しでも人を幸せにできたらいいな」
 

   第11講 不幸を幸せに変える能力

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