しあわせ日記

11月11日(木)今を大切にする
 幸せに暮らそうと思ったら、「今を大切にする」ことがいちばんだと思います。

 ところで、「今を大切にする」とはどういうことでしょうか。
 その前に、「今を大切にしていない」というのはどういうケースでしょうか。
・過去の不幸な出来事にとらわれて、今を幸せに過ごせない。
・将来の不幸(不安や心配)を考えて、今を幸せに過ごせない。
・将来の(幸せの)ためだからと、今を幸せに過ごせない。
・自分(の環境や能力や性格など)に問題があるからと、今を幸せに過ごせない。
・誰かのせいで、今を幸せに過ごせない。
・現在問題があるからと、今を幸せに過ごせない。
・幸せに過ごそうとしていないから、今を幸せに過ごせない。
・どうしたら幸せに過ごせるかわからないから、今を幸せに過ごせない。

 私は、「今を大切にする」とは、「今を幸せに過ごす」ことだと思います。
 将来の自分の幸せのために何かをするのは今を大切にすることだと思いますが、そのために今を不幸にするのは今を大切にしていないと思います。

 では、どうしたら実際に「今を大切にする」ことができるでしょうか。
 いろいろと考えてみようと思います。



11月12日(金)きのうのことで悩んでいるヒマはない
 今を大切にし、幸せに暮らすためには、「きのうのことで悩んでいるヒマはない」というくらいの強い気もちがあってもいいと思います。もし本当に幸せに暮らしたいと思うのなら。

 過去の事を考えてイヤな気もちになっているのに気づいたら、まず「それがなんになる?」と自問してほしいと思います。
 それで何かを学んだり対策するなら、それはそれでいいと思います。ただその際にもイヤな気もちにならないように落ち着いて考えられるように心がけたほうがいいと思います。
 もし、イヤな気もちになるだけで何にもならないことだったら、「そんなヒマはない」「そんなヒマがあったら、幸せに暮らすことを考えよう」と考えてほしいと思います。

 と言っても、なかなか忘れられないこともあります。そのへんは、『老人力』を参考にしてください。

 「過去のことで悩んでいるヒマはない」と考えられないのは、「今を大切にしよう」「幸せに暮らそう」という気もちが弱いからではないか、もしかしたら不幸を装っていたいのではないか、などときびしいことも考えてしまいます。とにかく「今を大切にしよう」と強く思うことが大事だと思うのですが・・・。



11月13日(土)あすのことを思いわずらうな
 「あすのことを思いわずらうな」というキリストの言葉。
 これは、あすのことを思うな、ということではない。思いわずらうな、ということ。

 将来・先のことを考えて、不安/心配/悩ましい/苦しいなどと思いわずらってしまうのは、考え方がよくないか、考えすぎだと思います。あすのことで思いわずらっているのに気づいたら、「不幸になる考え方(をしていないか)?」「考えすぎ?」と自問したらいいと思います。

 ただ、いくら考えても、わからないこと、どうにもならないこともいっぱいあります。そういうもののために思いわずらうのは、もったいない。幸せに暮らしたいなら、絶対にもったいない。

 いくら考えてもわからない、ある程度考えたのなら、どこかで割り切る考え方が必要だと思います。「なるようになる」「そのときはそのとき」「やるだけやるしかない」「その時々に幸せに過ごすように心がければいい」などです。

 あすのことを思いわずらうのは、どのくらいあすのためになるのでしょうか。それと「今を大切にする」ことのどちらが大切なのでしょうか。



11月14日(日)将来のため?
 おとなになったら、入学試験に受かったら、いい会社に入ったら、恋人ができたら、結婚したら、マイホームを買ったら、歳をとったら、・・・それまでは……。
 「○○したら」というのは「○○しないと幸せになれない」というようなニュアンスが感じられます。

 将来(例えば、夢の実現、目標の達成)のために今を大切にすることはいいことです。でもそのために今を幸せに暮らせないとしたら問題があると思います。将来のために生きている、というのはどうかと思います。

 「今」より「将来」を大切にする人は、その「将来」になってもそのまた「将来」のために時間を使ってしまうのではないでしょうか。「将来の幸せ」はいつくるのでしょうか。
 「今」を大切にできるようになれれば、「将来」もその「今」を大切にできます。「将来の幸せ」のために「今を大切にできるようになる」というのも1つの方法だと思います。



11月15日(月)この時間だけは
 過去の不幸や将来の不安・心配にとらわれずに、今を大切にする考え方として「きょうを(精一杯に)生きる」のようなものがあります。「今日1日の枠のなかで生きよう」「きょうだけは○○しよう」「一日一生」などもそうだと思います。

 私は、「この時間だけは」という考え方をすることがあります。「この時間だけはやりたいことをやろう」「この時間だけはくつろごう」「この時間だけは集中してやろう」「この時間だけは我慢しよう」「この時間だけはいろいろな幸せを感じよう」など。
 「この時間」は、「きょう」だったり、「今年」だったり、「今」だったりします。
 私が習慣にしているのは、外を歩いている時だけは幸せを感じるようにすることと、(眠る前だけは)幸せな気分で眠りにつくようにすることです。

 大きな悩みや問題があっても、「この時間だけは」とそれらから離れること(できれば幸せに気分になれること)ができれば、ずっとラクに過ごせるようになれます。悩み続けるのと、休み休み悩むのでは、心への負荷が大きく違います。

 「この時間だけは」というのは、今を大切にするための工夫です。ずっとはできないことも、「この時間だけ」と限ればできることがあります。そして、「この時間」の回数と時間を少しずつ増やしていけばいいのです。



11月16日(火)1つ1つ
 悩みや問題ややらなくてはいけないことがいっぱいあったとしても、現実には1つ1つやるしかありません。それらがたくさんあることを、嘆いてもあせっても、つらくなるだけでいいことはありません。

 そんな時、私は「1つ1つ」と考えます。今やることの1つに集中することを心がけます。そうすれば他のことは忘れられます。心の中は「1つ」だけ(の軽さ)になります。1つだけならよくあることですから。

 悩みや問題について1つ1つ考えるということも以前に書きました。

 てなことを書きつつ、私の悪いクセは、いろんなことを(できればいっぺんに)早くやろうとしてしまうことです。そのために1つ1つがおろそかになってしまうことがよくあります。わかってはいるのですが・・・。

 1つ1つを大切に集中することが、“多くのこと”に苦しまない方法であり、そして今を大切にすることであり、結果として効率もよくなることが多いように思います。
 人生も、今を大切にすることを積み重ねていくことが大事なのだと思います。ましてや、幸せに暮らすためには。



11月17日(水)せめて××でない時だけは
 生活の中に現実に大きな問題がある時でも、そのために1日中イヤな思い・つらい気もちで過ごすのはよくありません。

 人間関係に問題がある場合には、「せめてその相手といっしょにいない時だけは」。仕事や職場での問題がある時には、「せめて職場を離れた時だけは」。こんなふうに考えてみてはどうでしょうか。
 「せめて××でない時は」の後には、そのことは忘れよう、くつろごう、好きなことをしよう、幸せに過ごそう、などと続けます。

 では「××の間」はどうしましょうか。
 私だったら、「ハオハオ」を使ってやり過ごすことが多いと思います。イヤなことがあっても「ハオハオ(そういうこともある)」。人がイヤなことを言ったり・しても「ハオハオ(そういう人もいる)」。うまくいかないことがあっても「ハオハオ」。自分がイヤな気分になっても「ハオハオ」。とにかく「ハオハオ」ですましていればいつかは終わります。

 もう1つ、私は「開き直る」ことがあります。人間関係だったら「くるならこい」、しなければならないことなら「やってやろうじゃないか」のように、開き直って立ち向かうと、思わぬ力が出ていい結果になることがよくあります。それによって、新たな自分を発見できたことも、自信を持てたこともありました。

 せめて、幸せのホームページに来ている時だけは、少しでもラクな気もち、少しでも幸せな気分になってもらえたらいいな、と思っています。



11月18日(木)まず、小さな幸せ
 今を大切にするための方法には、「今を不幸に過ごさない」工夫と「今を幸せに過ごす」工夫があると思います。ここまで前者について考えてきました。
 では、「今を幸せに過ごす」には、どうしたらいいでしょうか。

 その前に、「すぐに」「いつも」「すごく」幸せには過ごせないということは、わかっていたほうがいいと思います。
 そんなこと当たり前のように思うかもしれませんが、いざ「幸せに過ごそう」とした時に、すぐに「私にはうまくできない」「今はどうしてもできない」「こんなことではとても幸せとは思えない」などと言って、もう「幸せに過ごそう」としなくなってしまいがちです。

 できるだけ幸せに過ごそうとしたら、まず、小さな幸せを大切にすることだと思います。小さな幸せは誰のまわりにもたくさんありますから。
 小さな幸せをバカにする人はなかなか幸せになれないし、幸せを感じられる時間はほんの一時しかないと思います。

 小さな幸せは幸福感が小さいかというと、私は必ずしもそうだとは思いません。小さな幸せでも心から「幸せだなぁ」と感じられることがあります。幸せを十分に感じる能力も必要だと思いますが、幸せを味わおうという意識があれば、もっと幸せを感じられると思います。

 今を大切にすることは、今の幸せを大切にすることだと思います。



11月19日(金)幸せを数える
 誰のまわりにも小さな幸せはたくさんあります。それらに目を向け、大切にできればいいわけですが・・・。そこで、どうしても出てくるのが、

   「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう

 不幸を数えないのは言うまでもありませんが、自分のまわりにある幸せを数えることが、今を大切にし、幸せに過ごすための方法です。

 ところが、多くの人は「あるのは当たり前。ないから不幸」と思ってしまうことが多いのではないでしょうか。
 「あるのは幸せ。なくて元々」ならいいわけです。
 「うまくいけばハッピー。ダメで元々」(ダメモト)ならわかりやすいですね。
 私なら、「あるのは好!好! なくてもハオハオ」って感じですか。

 一日中とは言いません。一日の中で数十分でも「幸せを数えて過ごす」時間をもつようになれば、一日のイメージが変わると思います。
 また、「幸せを数える」ことは続ければ少しずつ上達します。

 「幸せを味わう」ことも「幸せを数える」ことも、今しかできません。どちらも今の幸せを大切にするための方法です。



11月20日(土)意識の問題
 あなたは、過去のこと、将来のこと、現在のことのどのことを考えることが多いですか?
 あなたは、自分のことと人のことのどちらを考えることが多いですか?
 今を大切にするためには、今・自分のことを大切にする、というのは1つのヒントだと思います。

 でも、過去や未来、人のことを考えることで、今を大切にできることもいっぱいあります。過去や未来や人のことを考えてイヤな気もちになって、幸せに過ごせないのは、今を大切にしていません。過去や未来や人のことを考えて、幸せな気もちで過ごせるのなら、今を大切にしていることになると思います。

 ほとんどの人は、何をどう考えるかは、成り行きまかせのことが多いのではないでしょうか。そしてそれはたいてい自分の習慣やクセによっていると思います。
 幸せになれることを、幸せになれるように考える習慣がない人は、そう心がける意識がなければできません。その時に何について考えれば幸せになりやすく、どのように考えれば幸せになれるかを意識していなければ、成り行きまかせは変わりません。

 今を大切にして幸せに過ごそう、という強い意識が必要だと思います。もっとも、“強すぎる”というのも問題がありますが・・・。


   

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