読書日記

  何を減らし何を増やすか

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの道は、ありあまる所を減らし、足りない所を補う。
 愚かな人たちはそうではなく、
 足りない所をもっと減らして、ありあまる所を増やす

 (『老子』第77章「天之道、損有餘而補不足、人之道則不然、損不足以奉有餘」)

 幸せの道ではものを減らし無駄遣いしないことが大事なのです。
 そうすれば、その分だけ時間やお金やエネルギーなどを自分が幸せになれることに使えるのです。

 ところが、不幸になりやすい人たちは、その反対のことをします。
 たとえば、余分な物を増やして、それを維持するために手間や空間やお金を減らします。
 たとえば、見栄や世間体のために過度な装飾を増やし、時間やお金だけでなく神経をすり減らします。
 たとえば、人との争いを増やし、平和な時間を減らします。
 たとえば、“くよくよ”“イライラ”する時間を増やし、気分よく過ごす時間を減らします。
 たとえば、食べすぎで体重を増やし、健康や寿命を減らします。
 たとえば、余分なお金を貯めるために、幸せに過ごす時間を減らします。

 真に幸せな人は、不幸になる欲を減らし幸せになれる欲をもつのです。
 見せびらかすことや見栄を減らし、見た目よりも心を大切にするのです。
 人と争わないで、平穏な時間を増やします。
 くよくよイライラを減らし、よい気分で過ごす時間を増やすのです。
 健康第一で、食べすぎ・飲みすぎはしません。

 限られた自分の時間お金やエネルギーをできるだけ幸せになるために使えるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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