読書日記

  得られるものを欲する

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

欲するものを見なければ心は乱れない。
 幸せの達人は、得られないものを欲する心を虚しくして、
 得られるものを欲し、努力によってそれを得て幸せになる。
 自分に合わない志を弱くして、本来の幸せへの志を強くする

  (『老子』第3章「不見可欲、使民心不乱、是以聖人之治、虚其心、実其腹、弱其志、強其骨」)

 欲があるから、思い通りにならない時、不幸な気もちになるのです。
 一方、欲があるから、それが得られた時、幸せな気もちになれるのです。

 自分には得られないものを欲するから、それを得られなくて不幸な気もちになるのです。
 自分にはないものを強く欲するから、不幸な気もちになるのです。
 自分には(得られ)ないものを欲する心を小さくできれば、あまり不幸な気もちにならなくてすむのです。

 自分が(努力によって)得られるものを欲すればいいのです。
 欲するもの(物・人・事)を手に入れる努力をすればいいのです。
 それを得られた時には、少なからず幸せな気もちになれるでしょう。

 このような当然なことが、自分の人生の中ではなかなか実践できないのでしょう。

  『どうぞ私に与えてください……
   変えられないものを受け入れる落ちつきと
   変えられるものを変える勇気と
   その二つの違いを見ぬく知恵を』 ラインホールド・ニーバー

 自分に合った自分の幸せを求めて努力できるようになるといいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

老子』から学ぶ幸せの道

ホームページ