読書日記

  幸せに限りはない

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せは心から湧き出るが、それには限りがない。
 心は奥深いものであり、すべてのものを現実化する

  (『老子』第4章「道沖、而用之或不盈、淵兮似万物之宗」)

 幸せには量も質も限りがないのではないかと思います。
 幸せはたくさん(星の数ほど、無数に)あります。自分にも得られる幸せもたくさんあるはずですから、自分の幸せになる方法もたくさんあるのです(「幸せはたくさんある」と思える人は幸せになりやすい)。
 様々な幸せがあり、いろんな幸福感があります。その中には、充実感愛の幸せ感謝の幸せ生きがい感などの良質な幸福感があります。もっと深い幸せもいろいろあるのではないかと思います。

 自分にとっての現実は、自分の心に届いたものであり、心が存在を認めたものだけです。この世にはたくさんのもの(物・人・事)がありますが、自分の心に影響を与えないものは無いのと同じということです。
 そして、人間は自分勝手にもの(物・人・事)に幸不幸を名づけ、幸せになったり不幸になったりします(幸不幸を生み分ける門)。

 幸不幸はその人の心の働きによって生み出されます。自分が幸せになれるような心の働きをできるようになれるといいでしょう。
 日本には剣道・柔道・茶道・華道などの“道(どう)”がありますが、幸せになる心の働きを身につける“幸せ道”もあっていいでしょう。その修行の過程が“幸せの道”と、ここでは考えています。
 幸せはたくさんあり、奥深いものですから、幸せの道には限りがなく(幸せの道に終点はない)、生涯少しずつ幸せになっていける道(生き方)だと、私は思っています。



   

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