読書日記
心を働かせる
『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。
「
幸せが生まれる心の働きは、ふいごのようなものだ。
内は空虚であるが限りがなく、動かすといよいよ出てくる
」
(『老子』第5章「天地之間、其猶藁籥乎、虚而不屈、動而愈出」)
“
ふいご
”とは、空気を送り出すための器具です。
幸福感は、心をうまく働かせれば、限りなく出てくるということです。
幸せを生む心の働きの第一は、
幸せに気づく
ことです。
そのためには、自分のまわりにあるもの(事・人・物)に心の焦点を合わせようと心がけることです。その際に重要なのは、
関心
や
好奇心
をもって意識して幸せな面(いい所・美点・価値・有難さなど)を探すことだと思います。
『
心ここに在らざれば、視れども見えず、
聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず
』
幸せを生む心の働きの第二は、
幸せを十分に感じる
ことです。
そのためには、
幸せを素直に感じる
(
味わう
)ことが大事です。また、うまく
想像力を働かせる
ことで幸福感を高めることができます。
幸せはたくさんあるし、いろんな幸福感があります(
幸せに限りはない
)。
幸せになる心の働き(
幸せになる能力)を向上させていけば
、それにつれて少しずつ幸せに暮らせるようになっていけるのだと思います。
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老子』から学ぶ幸せの道
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