「幸せについて」
その23 幸せを感じる

 自分の幸せに気づいた時には、できるだけ幸福感を感じられたほうがいいでしょう。

 幸せを感じるためには、まず素直に幸せな感じを言葉することです。
「うれしい」「楽しい」「よかった」「気もちいい」「いいなぁ」「ありがたい」「幸せだなぁ」などと、(口に出さなくても)言葉にすることで、幸福感が確かなものになります。
 そういう言葉とともに心の中に湧きあがってくる幸福感を味わってみれば、きっと実感できるでしょう。

 さらに幸福感を高めるためには、想像力を働かせるといいのです。
 想像力は感情を大きく動かします。たとえば、睡眠中の夢は自分の想像力がつくり出します。夢の中ではいろいろな感情を強く抱きます。夢だとは気づかない(現実と同じように感じている)のがふつうです。
 想像力をうまく働かせることで、幸福感を高めることもできるのです。

「○○でよかった」「○○がいいなぁ」「○○で幸せ」などと、幸せの理由をうまく言葉にすることで、幸福感が高まります。
 その幸せを自分の努力で手に入れた時には、「こうしてよかった」「こんな苦労をした甲斐があった」「こんなことをよくやったなぁ」などと、その幸せを得るためのプロセスを想い出すことで、幸福感が高まります。
 人が自分に何かをしてくれた時には、相手が自分のことを思ってしてくれたことを想うと、幸福感が高まります。してくれたことよりも、相手の気もちがうれしく思えることがよくあります。

 また、その幸せとの出会いやその幸せの存在を「ありがたいなぁ」「お陰様で」などと感謝することにより、幸福感を加えることができます。
 幸せを感じた時に、「生きていてよかった」「生きている甲斐があった」などと、生きがいのような幸福感を加えることもできます。
 さらに「これからも生きていく甲斐がある」「またいろいろな幸せを感じよう」のように希望のような幸せを感じることもできます。

 ふだんの生活の中で幸せをいっぱい感じられる人は、幸せを感じられるような言葉(「幸せだなぁ」など)や考え(感謝など)が口グセや習慣になっている人だと言ってもいいと思います。
 そういう言葉や考えの習慣をつくるように努力すれば、もっと幸せを感じて生活できるようになれるでしょう。

   

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