読書日記

  心のコントロール

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せになる心の働きは、心の奥に存在するが、優先される。
 外から客観的に見るが、心を内からコントロールする

  (『老子』第7章「聖人、後其身而身先、外其身而身存」)

 幸せになる心の働きは、心の中心であるべきなのですが、その他の自分の心を大切にするために、出しゃばりはしないのです。
 でも、自分(の幸せ)のために必要な場合には、心に働きかけ、心をコントロールします。

 たとえば、条件反射的な思考が不幸になる考え方だとしたら、それに気づいてその考えをストップし、幸せ向きに心を切り替えるように心がけます。

 ふつうの人は、自分の不幸になる考え方に気づけずに、悪い感情悪い気分に流されて、さらに不幸になる考えを重ね、イヤな気もちになるのが強くなったり長くなったりしてしまいます。悪い考えに流されて、悪い行動をしてしまうこともあります。

 『幸せになる方法』の中には「もうひとりの自分」という考え方を書きました。“幸せになろうとする”もうひとりの自分を目覚めさせ、育てることを、幸せになる方法の身につけ方の1つとして書きました。
 この“もうひとりの自分”が“幸せ道(幸せになる心)の働き”と考えられます。

 幸せになる心の働きでは、自身の心の動きを客観的に見る力が重要なのです。そして、必要な時には自身の心をコントロールする能力(様々なテクニックとパワー)が肝心です。
 幸せになる考え方などの能力を向上させる努力を続けることで、少しずつ自分の心をコントロールできるようになって、幸せに暮らせるようになるといいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

老子』から学ぶ幸せの道

ホームページ