もうひとりの自分を目覚めさせ、育てる
ひとりの人間の中には、いく人かの自分がいます。良い自分と悪い自分、積極的な自分と消極的な自分、自分の好きな自分と自分の嫌いな自分など、様々な自分がいて、そのときどきに勝手に顔を出して自分の主張をします。ときには、主張が対立して、もうひとりの自分を困らせることもあります。
しかし、それらすべてを合わせたのがひとりの人間としての自分です。そして、それは誰でもがそうなのです。すべてを自分の理想どおりに考え、行動できる人はいないのです。
さて、その中のもうひとりの自分として、『幸せになろうとする自分』を目覚めさせることによって、幸せになることを意識して生活することができます。日常生活の中では、幸せになることを意識することは、つい忘れてしまいます。そのために、もうひとりの自分を目覚めさせることが役に立ちます。
もうひとりの自分(『幸せになろうとする自分』)を目覚めさせるには簡単な方法があります。
それは、「幸せになろう」と思うことです。漠然と思うのではなく、ハッキリと「幸せになろう」と心の中で言うことです。もちろん、口に出してもかまいません。「幸せになろう」という言葉も、自分に合った言葉や、そのときに合った言葉に変えてください。たとえば、「幸せに過ごすぞ」、「幸せに暮らそう」、「幸せを感じよう」、「幸せになる考え方をしよう」などでもいいし、「幸せだなぁ」を口癖にするのもいい方法です。
「幸せになろう」と宣言しているときには、もうひとりの自分は目覚めています。無為に時を過ごさないことができます。
幸せになる宣言をしたら、次には、自分が幸せなる方法を考えて、行動すればいいのです。今の幸せを感じる方法を考えて実践してもいいし、自分の夢や愛のための考えや行動をしてもいいのです。
とにかく、幸せになる宣言をすることがすべての始まりだと思ってください。そのために、幸せになる宣言を習慣づけよう。何かを始める前には、幸せになる宣言をしよう。もし、あなたが幸せになる方法を十分に身につけていないときならば、幸せになる宣言をしてから微笑むことだけをしてみよう。それだけで、素直に幸せを感じてみよう。
もうひとりの自分が目覚めるだけでも、幸せになる効果はあります。しかし、より様々な幸せを、より確かに、より多くの時間に感じるためには、もうひとりの自分を育てることが大切です。それは幸せになる能力を向上させることです。
もうひとりの自分に求められる能力は、幸せを感じる能力、自分を信じる能力、幸せを選択する能力、人を幸せにする能力、不幸にならない能力です。そのために、幸せになる能力を向上させる練習が役に立ちます。