私たちは自分の持っていないものを手に入れようと必死になるあまり、自分が持っているものをろくに味わいもしなければ楽しみもしていない。 遠くにあるものをみようとばかりしているので、手元にある美しいものが見えない。頭上の果実をつかもうとして、足元のすみれやデイジーの花を踏みつけにしている。