読書日記

  持っている幸せを味わう

 『心の疲れをいやす生き方』(オリソン・マーデン)より、
 私たちは自分の持っていないものを手に入れようと必死になるあまり、自分が持っているものをろくに味わいもしなければ楽しみもしていない。
 遠くにあるものをみようとばかりしているので、手元にある美しいものが見えない。頭上の果実をつかもうとして、足元のすみれやデイジーの花を踏みつけにしている。
 幸せでない人は、いつも持っていないものばかりを求めて努力しているか、幸せになるための努力を具体的にしていないか、ではないかと思います。

 幸せになるために、自分の持っていないものを求めて努力するのはいいことです。
 ただし、「○○が得られないと、幸せになれない」のように、一つの幸せにとらわれてしまうと、なかなか幸せにはなれません。
 「今は○○がないから不幸だ」と思うと、不幸になってしまいます。

 幸せはたくさんあるのです。努力すれば容易に得られる幸せもたくさんあります。すでに自分が持っている幸せもあるはずです。そういう幸せを求めたり味わったりする努力をすれば、たいていの人は幸せになれると思います。

 幸せでない人は、ないもの(事・人・物)ねだりや高望みをしているのかもしれません。
 ないものねだりの幸せでない人は、「ない不幸を数えて暮らすより、ある幸せを数えて暮らそう」と心がけたほうがいいでしょう。
 高望みの幸せでない人は、自分に達成可能な目標をもつことが大事です。また、大きな幸せだけでなく、中ぐらいの幸せ小さな幸せも大切にできるようになるといいでしょう。

 自分の持っている幸せや生活の中で出合う小さな幸せを味わうためには、気づいた時に「味わおう/楽しもう」と思うこと。それで少しでも幸せな感じがしたら、「いいなぁ」「幸せだなぁ」と素直に思えば、幸福感を味わえるでしょう。
 さらに、「ありがたいなぁ」と感謝できると、なお味わえるでしょう。

 遠くにある幸せの目標を目指して、足元(の幸せ)をちゃんと見て過程を楽しみながら、一歩一歩進んでいけるといいのではないでしょうか。



   

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