読書日記

  幸せと名づけられたもの

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

元々、幸不幸などというものは無い。
 物事にそう名づけることで、幸不幸が生まれる

  (『老子』第1章「無名、天地之始、有名、万物之母」)

 幸不幸など考えずに生きている人もけっこういると思います。
 ふだんの生活の中で「幸せ」という言葉を(頭の中でも)使うことがない人も多いと思います(特に、男性は)。
 元々、「幸せ」「不幸」という具体的な物があるわけではありません。「幸せ」「不幸」という言葉がなくても生きていくことはできるでしょう。

 でも、人は無意識に幸せを求めて生きているのだと思います(幸福原則・不幸原則)。
 逆に、人が心から望んでいるものを「幸せ」と名づけた、とも言えるのではないでしょうか。

 「幸福とは、人間のあり方の理想を表すために、発明された言葉と概念である」

 この素晴らしい発明を活用することで、より理想の生き方に近づけるといいでしょう。
 たとえば、「幸せだなぁ」と思うようにする。
 たとえば、幸せになれることを考えて、実行する。
 たとえば、自分の幸せにつながる目標をもって、その達成に向けて努力する。
 たとえば、「幸せに暮らそう」という生活目標をもち、少しでも幸せを感じられるように心がける。

 「幸せ」を人生の目的として、積極的に幸せになる努力をしたほうが、自分(の幸せ)のためにいいのではないでしょうか。



   

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