読書日記
見せびらかさない
『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。
「
幸せの達人は、派手な行いを捨て去り、
ぜいたくを捨て去り、大きい態度を捨て去っている。
それで幸せに暮らすことができる
」
(『老子』第29章「聖人、去甚去奢去泰」)
真に幸せな人は自分の幸せを見せびらかすようなことをしないのです。
ぜいたくなことをしなくても、十分に幸せを感じられるのです。必要以上のものは求めないのです。
そんな自分を人に誇る必要もないのです。むしろ、謙虚な態度を守るのです。
目立たないことで、静かに幸せに暮らすことができるのではないでしょうか。ぜいたくをしていると、嫉妬する人もいるでしょうし、何かを求めて寄ってくる人もいるでしょう。大きい態度は反感を買うこともあるでしょう。
いずれにしても、自分をすごく幸せだと人に見せびらかすのは、あまりいいことではないのではないでしょうか。
それ以前に、人間としての堕落につながるような気もします。
真に幸せな人は、自分の心の幸せがあればいいのです。
それが自然に表情や態度として表れ、まわりの人を幸せな気もちにすることはあるでしょう。
だから、まわりの人もそういう自分をそのまま放っておいてくれるのではないでしょうか。
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老子』から学ぶ幸せの道
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