読書日記

  努力し、結果を受け入れる

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの道は、人を幸し、人を不幸にしない。
 幸せの達人は、それを為すが、その結果は受け入れる

 (『老子』第81章「天之道、利而不害、聖人之道、為而不争」)

 幸せになるためには、幸せになれることをすることと、できるだけ不幸にならないことが大事です。
 それが幸せの道の目指すところでもあるのです。

 幸せの道を歩む人は、幸せになる心の働きによって、それを実践しようとします。
 でも、現実には思うようにいかないこともあります。
 悪い結果は、現実として心静かに受け入れることができればいいのです。心が現実と争っているから不幸な気もちが続いてしまうのです(真に幸せな人は争わない)。
 実際には、いい結果になることのほうが多いのです。いい結果は、素直に喜び、幸せを感じられるといいのです。

 たとえば、慈愛によって人を幸せにしようと、愛の行為を実践しても、相手を幸せにできないこともあります。
 そんな時にも、「こういうこともある」と受け入れ、反省して何かを学べばいい(経験になる)のです。そして、また次の人を幸せにすることを考え・実践すればいいのです。
 でも実際には、人を愛する幸せを感じられることのほうが多いのです。

 たとえば、幸せの目標をもって努力しても、達成できないこともあるのです。
 そんな時にも、「こういうこともある」と受け入れ、反省して何かを学べばいい(経験になる)のです。そして、また次の幸せの目標に向かって努力を開始すればいいのです。
 自分の目標を達成して大きな幸せを得られる時がきっとくるはずです。

 常に幸せになるために考え・行動することが大事なのです。
 この世には100パーセント思い通りになることはないのです。
 いい結果は素直に喜んで(幸福感として)受け入れ、悪い結果は心静かに受け入れることができればいいのです。
 それを繰り返しながら、「一つ一つ、少しずつ」幸せになっていけるといいです。
 そういう幸せの道を楽しめると、なおいいでしょう。



   

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