第7講 人を愛する幸せを感じられるようになるために
3 愛の行為を実践する
心に愛があっても、気もちだけでは伝わりません。何らかの行為が必要です。
愛の心が自然に行為に現れればいいのでしょうが、それができる人は少ないでしょう。
相手を幸せにしたいという思いを行為につなげることが大事です。
愛の行為はあまり大きなことだけを狙わずに、小さな愛の行為を積み重ねたほうがいいでしょう。
愛の行為を実践するチャンスはあるはずです。
ただし、愛の行為を実践する際には、相手に受け入れてもらえないかもしれない、というリスクがつきものです。
リスクがあるからドキドキするし、またうまくいった時の喜びも大きいのではないでしょうか。
「愛」にはリスクを怖れない勇気が必要です。「相手のため」を本気で考えたのなら、勇気をもって行動したほうがいいでしょう。
相手を幸せにしたいと思ってしたことでも、相手を困らせてしまうこともあります。そう感じた時には、素直に謝ればいいのです。誠実さがあれば、気もちは伝わると思います。
愛する(愛の行為を実践する)ためには能力が必要です。
能力を向上させるためには、実践を積み重ねることが肝心です。幸せにしたい人を幸せにする方法をよく考えて、それを行動に移すことです。
そして、実践経験を活かして能力の向上を心がけることです。
うまくいかなかった時には反省し、問題点を改善する。
うまくいった時には、喜び、自分を認める(ほめる)ことで自信につなげる。
当たり前のことなのでしょうが、このような日々の心がけが大きな差になっていくのだと思います。
愛の能力を向上させることは一朝一夕にできるわけではありません。
自分なりの愛の行為のレパートリーや実践パターンを一つ一つ増やしていき、一つ一つの技(術)を磨いていくことだと思います。
実践を通して工夫と努力を続けることで、少しずつ上達できるのだと思います。