読書日記

  不幸は受け入れる

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの達人は不幸にならない。
 不幸は不幸として心静かに受け入れるから、
 不幸な気もちにはならないのである

  (『老子』第71章「聖人不病、以其病病、是以不病」)

 誰の人生にも不幸な出来事はあります。
 人間関係のトラブル、失敗や挫折、災害や事故、病気やケガ、別れ、大切な人の死、・・・。
 ただ、不幸な事があった時に、どのくらい苦しむか、不幸な時間をどのくらい過ごすかは、人によってけっこう違うのだと思います。

 不幸に際しては、まず現実を受け入れることが大事です。
 「こういうこともある」と受け入れることができれば、不幸な気もちは小さくなります。
 「信じられない」「こんなことがあってはならない」「どうして自分(だけ)が」のような思いがあるうちは、不幸な気もちが続き、なかなか立ち直ることができないでしょう。
 でも、時間がたてば自然に心が受け入れ、不幸ではなくなるのです。一生不幸な気もちが続くことはないのです。

 意図的に不幸を受け入れた上で、希望をもつように心がけることができれば、早く立ち直れるのです。
 不幸を幸せに反転することができると、なおいいでしょう。

 このような幸せになる心の働きを身につけることで、できるだけ不幸にならないようにして、その分幸せになれることに自分の時間とエネルギーを使えるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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