読書日記

  不幸を幸せに反転する

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

不幸が幸せに反転するのは、
 幸せになる心の働きによる動きである。
 心が弱い人こそ、用いることで、より幸せになれる

  (『老子』第40章「反者道之動、弱者道之用」)

 不幸は幸せに変えることができます。
 不幸な出来事があったという現実を変えることはできませんが、自分の心の中で「(人生の中では)幸せ(につながる経験)だった」と考えられるようになれるのです。
 たとえば、不幸な出来事を「いいきっかけ」として幸せになっていく。
 たとえば、悲しみや悔しさなどの不幸な気もちをバネに幸せになるために頑張る。
 たとえば、不幸な経験から何かを学び、「いい経験」として、その後の人生に活かす。
 このような幸せになる考え方ができるようになるといいのです。

 元来、不幸になりやすい人ほど、不幸を幸せに変えることで、幸せになりやすいのです。
 と言っても、“大きい不幸”な出来事があった後すぐに、幸せになる考え方をするのは難しいでしょう。
 そういう場合には、まず現実を受け入れることを心がけることです。
 時間をかけてでも現実を受け入れ、希望をもつことができれば、幸せになる考え方もできるようになれるでしょう。

 「不幸を幸せに変える」などというと、すごく難しいことのように思われるかもしれません。
 でも、それを心がけてみれば、意外にできるようになるものです。
 人間には元々そういう心の働きがあるのだと思います。幸せに暮らせるようになれた人は、過去の大きな不幸も「いい経験だった」「あれがあったから、今の自分(の幸せ)がある」「懐かしい」などと思えるようになるものです。
 そういう心の働きを意図的に用いることで、もっと早くもっと力強く幸せに変えられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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