読書日記

  三つの大切なもの

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの道には、三つの大切なものがあり、
 それを常に心がけることが大事である。
 一つめは慈愛、二つめは倹約、三つめは出しゃばらないこと。
 本当の愛があれば、勇気を出して行動できる。
 倹約した分、使いみちが広がる。
 後ろに控えているから、全体を見てコントロールできる

 (『老子』第67章「我有三宝、持而保之、一曰慈、二曰倹、三曰不敢為天下先、
           慈故能勇、倹故能広、不敢為天下先、故能成器長」)


 幸せになる方法としての愛とは、人を幸せにすることだと思います。
 その際に肝心なのは、愛の行為を実践することです。
 行動に移すためには、はじめは勇気が必要でしょう。でも、愛の心が強ければ、自ずと勇気も湧いてくるのではないでしょうか。

 幸せになるためには大事なのは、倹約する(無駄遣いしない)ことです。
 倹約によって生まれた余裕(時間やお金やエネルギーなど)を自分が幸せになれることに使えるようになるといいのでしょう。

 自分の幸せやその能力を見せびらかさないほうが幸せに暮らしやすいのだと思います。
 幸せになる心の働きは隠れたものですが、心に善く力を貸し、自分をコントロールするために役立ます。それによって自分に勝つことが幸せになることにつながるのです。

 このような心がけを続けることで、それが習慣となるといいのではないでしょうか。



   

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