読書日記

  心に善く力を貸す

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せになる心の働きは隠れたもので、知られていない。
 だが、人の心に善く力を貸して、幸せになるのを助ける

  (『老子』第41章「道隠名無、夫唯道善貸且成」)

 幸せそうな人を見て、その人がもっているもの(物・親しい人・やっている事)や幸せな出来事や環境などのせいで幸せなのだと思ってしまう。
 でも、日常的に幸せな人はその人の幸せになる心の働きが大きいのです。
 目に見える幸せな現象よりも、目には見えない心の働きのほうが肝心なのです。

 幸せになる心の働きは、考え方を変えることができます。
 考え方が変われば、感じ方が変わります。幸せになる考え方をすることで、不幸な感情を小さくし、幸せな感情を大きくすることができます。
 考え方が変われば、望み方が変わります。不幸になる望み()をもたないようにし、自分が幸せになれる望み(自分の望み実現可能な望み)をもてるといいのです。
 考え方と望み方が変われば、行動が変わります。その結果として、人生が変わってくるのです。自分が幸せになれることをすることができるようになれば、それだけ幸せになれるでしょう。

 幸せは人それぞれです。幸せの道は自分で歩いていくしかありません。自分の幸せの道を工夫と努力で切り拓いていけばいいのです。そこには、幸せな世界が限りなく広がっているのです。



   

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