読書日記

  16 可笑しさの幸福(笑う人)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 我々が笑う時、我々の内側では何か奇妙なことが起こっています。幸福の感覚が身体をすり抜けて、わずかの間ながら、我々はいつもより少し健康な感じを抱きます。
 もし笑いが、脳のレベルにおいても肉体のレベルにおいても幸福をもたらすというのなら、なぜ我々はもっと多くの時間を楽しむことに費やさないのでしょうか?
 笑うことは、幸福な気もちになれるだけでなく、笑いは(心身の)健康にいいそうです。免疫力をアップなど笑いの効用はいろいろあるようです。笑うフリでもその効用はあるとのこと。
 『笑う門には福来る』と言うように、幸福になるためにも笑顔の力が働くのです。

 楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるということもあるそうです。
 つらい時にこそあえて笑顔をつくるように心がけるといいのです。

 このように、笑うことはとてもいいことなのに、なぜ多くの人は笑い、楽しむことがあまりできないのでしょうか。
 「可笑しくないのに笑えない」「楽しいことがない」という人は多いでしょう。
 自らユーモアを働かせたり、可笑しさを与えてくれるもの(事・人)を求めて行動したり、楽しむように工夫したりすればいいのです。

 「忙しい」という人もいるでしょう。心の余裕がもてれば、忙しい中でも笑えることはあるはずです。
 反対に、笑うことが心の余裕を生み、イキイキと活動するために役立つのではないでしょうか。

 「悩みや問題を抱えているから笑えない」という人も多いでしょう。
 抱えている問題について考える時にはじっくり考えそれ以外の時にはできるだけ幸せに過ごせるように心がけることが大事だと思います。つらい時ほど、笑うことで心身(の健康)を支えたほうがいいのです。

 日頃から心の余裕をもって生活できるように、笑みと穏やかさを身につけることができるといいのではないでしょうか。

笑って生きればすべてうまくいく (齋藤茂太)



   

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