読書日記

  17 偶然の幸福(幸運な人)

 『「裸のサル」の幸福論』(デズモンド・モリス)より、
 意外なことですが、これこそが「幸福」という言葉のオリジナルな定義なのです。なぜなら「happiness」いう言葉は「happy」という言葉に由来し、この「happy」は「hap」から来ており、このhapは古ノルド語で「幸運(グッドラック)」を意味しているからです。
 偶然(縁があって)出合える幸福もあります。運良く手に入る幸福もあります。誰かが与えてくれる幸福もあります。
 これらの幸福が訪れた時には、素直に幸福を感じられるといいでしょう。
 でも、このような偶然の幸福・他力の幸福を期待しすぎるのはよくありません。自ら幸福を得る努力をしなかったり、自分には幸福が訪れないことを嘆いたり。

 「いいことがない/いい出会いがない」と、ぼやいたり嘆いたりするよりも、自分で何かいいこと(幸せになれること)をする、出会いを求めて行動する、小さな出会いを大切に育てるというようなことが大事でしょう。
 「運」と「縁」は、多分に他力のものですが、自分にできることもある場合が多いと思います。

 幸福はただ待っていてもあまりやってこないでしょう。
 また、偶然やってきた他力の幸福は、自力で得た幸福に比べて幸福感が小さいことが多いと思います。

 幸福はたくさんあるのです。自分には得られない幸福もありますが、自分が求めれば得られる幸福がたくさんあるのです。
 探せば見つかる幸福何かをすれば得られる幸福夢や目標をもつことで得られる幸福、人を愛することで得られる幸福、・・・他にも様々な幸福があり、いろんな幸福感を感じることが可能なのです。

 本気で幸福になりたければ、幸福になるための努力をしたほうがいいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

「裸のサル」の幸福論』デズモンド・モリス

ホームページ