読書日記

  幸せになる方法

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

究極の幸せになる方法を知る人は、それを言わない。
 究極の幸せになる方法を言う人は、それを知らない

  (『老子』第56章「知者不言、言者不知」)

 幸せ道は、言葉では伝えられない不言の教えである。言ってわかるものではなく、自ら行うものである。
 それを聞いたとしても、平凡すぎて物足りなく感じ、そういう生き方に満足できない人が多い。それをバカにする人さえいる。

 一つの幸せになる方法を、唯一絶対の方法として薦める人は、本当の幸せになる方法は知らない。自ら悟ったと言う人は、本当には悟っていない。
 五木寛之さんが『生きるヒント3』の中に「個人の悩みを一挙に解決してくれる万能薬など、この世にない」と書かれていますが、「幸せになる特効薬はない」と考えたほうがよさそうです。

 幸せはたくさんある、誰にでも自分が幸せになる方法かたくさんある、というのが私の基本的な考え方です。
 幸せになるためには、生きている中で自分なりの幸せになる考え方幸せになる方法を一つ一つ身につける努力を続けることで、幸せになる能力を少しずつ向上させていけばいいのです。それによって少しずつ幸福度を高めていけたらいいのではないでしょうか。



   

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