読書日記

  幸せである方法

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの達人は、特に何かをしなくても、いつも幸せである。
 幸せである方法は教えるもの(教わるもの)ではなく、
 自ら行なうものである

  (『老子』第2章「聖人処無為之事、行不言之教」)

 「○○たら、幸せになれる」と思っている人が多いと思います。
 何も特別なことをしなくても、何かを変えなくても、今の生活のままでも幸せに暮らせるようになれるといいのです。
 現在日本に暮らす多くの人は、心がけを変えれば、「今は(それなりに)幸せ」と思えるようになれると思います。

 幸せになるためには、何をやるかも大事ですが、今やっていることをどういう心でやれるかのほうが大事であり、それが常に幸せである秘訣なのではないかと思います。
 考え方を変えて工夫をすれば、今やっていることを少しは楽しめたり、(小さな)幸せを感じられたりすることは可能でしょう。

 幸せになる方法はたくさんあります
 でも、幸せになる方法を教わっても、それを素直に実践して幸せを感じられる人は少ないでしょう。それを続けられる人はもっと少ないのです。
 たとえば、感謝をすれば幸せになれる、と多くの人が言っており、たくさんの本にそういう方法が書いてあります。でも、それを聞いたり読んだりしても、実践して幸せになれる人はほとんどいないと思います。
 一方、世の中には感謝する習慣を身につけ、幸せに暮らせるようになれた人がけっこういます。それは、(人から聞いたり学んだりしたとしても)自分でそれを試し、その効果を実感して、自分で身につけたものだと思います。

 幸せになる方法・幸せである方法のようなものとは、“出合い”があるのだと思います。今の自分にあった方法にいいタイミングで出合えるといいのですが、・・・。
 また、出合いがあっても自分(の心に)準備ができていなければ、出合いを活かせないでしょう。幸せになるためにまず大事なのは、「幸せになりたい(そのために努力しよう)」という気もちと、素直な心だと思います。
 自分の心を育てることで、幸せになる方法・幸せである方法との出合いを大切に、育てられるられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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