しあわせ日記

10月21日(月)名言〜幸せになる方法
 名言をヒントに、「幸せ」について考え直してみたいと思います。
 まずは、幸せになる方法に関する名言。
「幸福を手に入れる唯一の方法は、幸福そのものを人生の目的と考えずに、幸福以外のなにか他の目的を、人生の目的とすることである」(ミル)
「幸福とは幸福を探すことである」(ルナール)
 ルナールのほうが幸せになれる考え方だと、私は思います。
 ミルの言う「幸福以外のなにか他の目的」というのは、仕事とか夢とか愛とかであって、実は「幸せの対象」のことだと思われます。ですから幸せになる方法は「幸せを求めない」ことではないはずです。ただし、ミルは自分が望む(=もっていない/なかなか手に入らない)幸福だけを考えているようです。
 ルナールの場合には、幸福を探し求めること自体も愉しんじゃおう・幸せに思っちゃおうという、すごく幸せになれる考え方だと思います。

 「幸せになりたければ、幸せになれるように努力したほうがいい」と、私は思うのです。
 「幸せは努力してなれるようなものではない」というような考え方は好きではありません。

 アランは『幸福論』の中に、次のように書いています。
   「幸福というもののなかには、人が考えるよりも意志の力が働いている」

 「幸せになろう」という意志がある人のほうが、そういう意志がない人よりも、幸せになりやすいと思います。



10月22日(火)名言〜幸せは考え方から
人間の幸福は、決して神や仏が握っているのではない。
  自分自身の中にそれを左右するカギがある。(エマーソン)

世の中には幸福も不幸もない。
  ただ、考え方でどうにでもなるのだ。(シェークスピア)

人生のほとんどすべての不幸は、自分に関することがらについて、誤った考え方をするところから生じる。出来事を健全に判断することは、幸福への大きな一歩である。(スタンダール)
 幸せになるためには、まず考え方から
 自分の不幸になる考え方に気づき、幸せになる考え方を心がける。



10月23日(水)名言〜何が幸せ?
幸福はまず何より健康の中にある。(G・W・カーチス)

健康は第一の富である。(エマーソン)

幸福とはその人間の希望と才能にかなった仕事のある状態をいう。(ナポレオン)

一生の仕事を見出した人は幸福である。(カーライル)

おお、愛はわれらを幸福にする。おお、愛はわれらを豊かにする。(ハイネ)

人生における無上の幸福は、自分が愛されているという確信である。(ユーゴー)

愛されることは幸福ではなく、愛することこそ幸福だ。(ヘッセ)

人生の最大の幸福は一家の和楽である。(野口英世)

王様であろうと、百姓であろうと、自己の家庭で平和を見いだす者がもっとも幸福な人間である。(ゲーテ)

幸福は趣味のうちにあり、物事のうちにはない。人はおのれの好むものを得てこそ幸福であるが、他の人々が好ましいと思うものを得たとて幸福ではない。(ラ・ロシュフーコー)

人間がこの世に存在するのは、金持ちになるためではなく、幸福になるためだ。(スタンダール)
 名言の中には、「お金」「名声」「成功」が幸せというのは、見あたりませんでした。

 「幸せは星の数ほどある」
 「自分が幸せと感じたことが、確かな自分の幸せの1つ」



10月24日(木)名言〜幸せに気づく&感じる
健康な人は自分の健康に気がつかない。病人だけが健康を知っている。(カーライル)

目の見える人間は、見えるという幸福を知らずにいるのだ。(ジード)

人間が不幸なのは、自分が本当に幸福であることを知らないからである。ただそれだけの理由によるのだ。(ドストエフスキー)

幸せは去ったあとに光を放つ。(イギリスのことわざ)

今この瞬間にあなたが無常の喜びを感じていないとしたら、理由は一つしかない。自分が持っていないもののことを考えているからだ。喜びを感じられるものは、すべてあなたの手の中にあるというのに。(アントニー・デ・メロ)
 幸せになる方法の一つは、自分がもっている幸せに気づき、生活の中でその幸せを感じるようにすることです。
 確かに、気づきにくい幸せも、感じにくい幸せもあります。
 気づきにくい幸せに気づく能力、感じにくい幸せを感じる能力を向上させればいいのです。

 もちろん、今自分がもっていない幸せを求めることも、幸せになる方法です。



10月25日(金)名言〜幸福は無常?
一日だけ幸せでいたいならば、床屋に行け。一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚しろ。一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。一生幸せでいたいなら、正直でいることだ。(西洋のことわざ)

幸福には翼がある。つないでおくことはむずかしい。(シラー)

幸福は尻の軽い女であって、同じ場所にじっとしていたがらない。(ハイネ)

 どんな幸福感も、いつかおさまるものです。
 ほとんどの幸せの対象は、いずれは失われてしまいます。
 一つの幸せの対象には、あきてしまったり、興味が薄れてしまったり、愛情が冷めてしまったりして、幸せを感じられなくなってしまうこともよくあります。

 一つの幸せはいつまでも続くものではない、ということでしょうか。
 でも、幸せはたくさんあります。いろんな幸せを感じることができれば、幸せに暮らすことはできるのです。一つの幸せを失ったとしても、(一時的には「それなりに」になってしまうでしょうが)幸せに暮らせるでしょう。

 幸せになれない人は、一つの幸せにしがみつこうとしたり、今もっている幸せを感じようとしなかったり、幸せを感じられることを何もしなかったり、出会った幸せに気づこうとしなかったり、何も幸せを求めなかったりする人ではないかと思います。

 一つの幸せだけにしがみつかずに、いろんな幸せを感じて生活すればいいのです。今もっている幸せを感じつつ、幸せを感じられることをしつつ、自分が望む幸せを求めつつ、出会った幸せを大切に生活すればいいのです。
 そうすれば、(多少の波はあるでしょうが)ずっと幸せに暮らすことはできると思うのです。



10月26日(土)名言〜不幸な人
人間が不幸なのは、自分が本当に幸福であることを知らないからである。ただそれだけの理由によるのだ。(ドストエフスキー)

自分自身を幸福だと思わない人は、決して幸福になれない。(サイラス)

人生のほとんどすべての不幸は、自分に関することがらについて、誤った考え方をするところから生じる。出来事を健全に判断することは、幸福への大きな一歩である。(スタンダール)

幸福人とは過去の自分の生涯から満足だけを記憶している人々であり、不幸人とはそれの反対を記憶している人々である。(萩原朔太郎)

明日なにをすべきかを知らない人間は不幸である。(ゴーリキー)

いつまでも続く不幸というものはない。じっとがまんするか、勇気を出して追い払うかのいずれかである。(ロマン・ロラン)

不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢にしているものです。(ラッセル)
 不幸な人は、どんな人か?
・自分のもっている幸せ/出会った幸せに気づけない人
・自分のもっている幸せ/出会った幸せを感じられない人
・不幸になる考え方をしてしまう(クセがある)人
・過去の不幸にとらわれている人
・希望がもてない人
・不幸を受け入れられない人
・不幸から抜け出そうとしない人

 では、幸せになるためには?
・自分のもっている幸せ/出会った幸せに気づき、幸せを感じられるように心がける。
・不幸になる考え方をストップし、幸せになる考え方を心がける
・過去の不幸はいい経験とし、今を大切にする
希望をもって、それに向かって努力する。
・現実を受け入れ、そこから幸せになれるように努力する。



10月27日(日)名言〜希望・期待
不幸な人は希望をもて。幸福な人は用心せよ。(ラテンのことわざ)

期待をもつということ、これは幸福であることである。(アラン)

幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待することである。(フォントネル)

希望は、人を成功に導く信仰である。希望がなければ何事も成就するものではない。(ヘレン・ケラー)

絶望とは愚者の結論である。(ディスレーリ)
 幸せになるためには、まず希望をもつこと。(「幸せになれたらいいな」でもいい)
 「夢も希望もない」と絶望してしまうのは、自分を大切にしていない。
 希望がもてないという人は、まず現実(の不幸)を受け入れること。
 希望をもったら、実現の可能性(幸せの予感)を感じられる夢や目標をもち(「幸せに暮らせるようになろう」「自分を育てよう」でもいい)、それに向かって努力すること。できるだけ、その過程を楽しむこと。



10月28日(月)名言〜愛
幸福になりたいのだったら、人を喜ばすことを勉強したまえ。(M・プリオール)

愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、愛こそが現実の社会生活の中でより幸福に生きるための最高の技術である。(フロム)

愛は自分自身の愛する能力にもとづいて、愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである。(フロム)

愛は幸運の財布である。与えれば与えるほど、中身が増す。(ミュラー)
 愛することは技術であり、それには(人を幸せにする)能力が要ります。
 愛する(人を幸せにする)ことは、実践することで愛のパワー(技術と能力)が増す(向上する)のです。

 「人を幸せにする」ことは、幸せになる方法の一つです。
 「人を幸せにすることが自分の幸せ」と思えると、自分の幸せになる方法がたくさん増えます。実践できるようになると、それだけ幸せを感じられるようになるでしょう。



10月29日(火)名言〜過程の幸せ
快楽を得ようと努力するのではなく、努力そのもののうちに快楽を見出すこと、それが私の幸福への秘密である。(ジード)

喜んで行い、そして行ったことを喜べる人は幸福である。(ゲーテ)

幸福とは幸福を探すことである。(ルナール)
 結果だけを求めると、いい結果が得られない限り、幸せにはなれません。悪い結果になると、不幸になることをしただけになってしまいます。

 行為や努力などの過程を幸せと思えれば、結果が出るまでの長い時間幸せでいられます。いい結果が出ればさらに幸せだし、悪い結果になったとしても過程の幸せは得られたのです。

 夢も、愛も、結果だけでなく、過程の幸せを大切にしたほうがいいのです。

 幸せを探し、求める過程も、十分に愉しめるものです。
 幸せへの道を愉しみながら、少しずつ登って行けたら、と思います。



10月30日(水)名言〜幸せになる心
人間の幸福は、決して神や仏が握っているのではない。自分自身の中にそれを左右するカギがある。(エマーソン)

幸福は人格である。(三木清)

人生の幸福にとっては、われわれのあり方、すなわち人柄こそ、文句なしに第一の要件であり、最も本質的に重要なものである。(ショーペンハウエル)

幸福のためには自己を鍛えてゆかなければならない。(武者小路実篤)
 幸せになるためには、「自分を育てる幸せになる能力を向上させる)」のがいちばん、と私は考えています。

 幸せになるためには、現実の問題と心の問題があります。
 現実を幸せなものに変えるのも、心を幸せなものに変えるのも、そう簡単ではないでしょう。そのためには、それなりの努力と時間がかかります。

 現実が、自分が望む幸せなものに変われば、それだけ幸せになりやすいでしょう。
 でも、幸せな現実を幸せと感じられるかどうかは、その人の心によります。人から見たら幸せそうな人でも、幸せを感じて生活できていない人がたくさんいます。
 現実の幸せ(幸せの対象)は失われることがありますが、幸せになる心(の能力)は使い続ける限り失われません。逆に上達(向上)します。

 心が幸せなものに変われば、物事の感じ方が幸せなものに変わります。
 幸せになる能力を向上させれば、誰でも今の現実のままでも(特に現実を変えなくても)それなりに幸せに暮らせるようになれる、とも私は考えています。人はみんなすでにたくさんの幸せをもっているのです。
 でも、心が幸せなものに変われば、行動も幸せなものに変わり、現実も幸せなものに変わっていくものだと思います。

 今の幸せを感じつつ、望みをもって、それに向かって努力していくのが、幸せになる心の姿勢だと思います。
  「今は幸せ。でももう少し幸せになれたらいいな。ではどうしたら?」
 という、心のあり方をキープできたらいいのではないか、と思っています。



10月31日(木)名言〜不幸を幸せに
寒さにふるえた者ほど太陽の暖かさを感じる。人生の悩みをくぐった者ほど生命の尊さを知る。(ホイットマン)

苦は楽の種、楽は苦の種と知るべし。(水戸光圀)

人は幸運の時は偉大に見えるかもしれないが、真に向上するのは不運の時である。(シラー)

幸福は身体にとってはためになる。しかし精神の力を発達させるものは悲しみだ。(プルースト)
 悩み、苦しいこと、つらいこと、不運、不幸などは、いい経験にすることができれば、自分を育てることができます。

 幸せは心の栄養と休養になり、つらいことは心のトレーニングになる。鍛えるためには、栄養と休養と運動の三つが必要なのだと思います。

 不幸になってしまったのは不運ですが、それは幸せを知るいい機会、自分を育てるいい経験、幸せに向かういいきっかけにできたりします。
 「不幸を幸せに変える」ように、努力したほうがいいのです。

名言から学ぶ幸せのヒント

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