読書日記

  真価がわからず、実行できない

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

私の言葉はわかりやすいし、実行しやすい。
 でも、その真価がわかる人は少なく、
 ちゃんと実行できている人はほとんどいない

  (『老子』第70章「吾言甚易知、甚易行、天下莫能知、莫能行」)

 幸せになる心の働きは、言葉では決して難しいものではありません。
 たとえば、幸福感を生み、育むなど、ほとんどは自然な心の働きであり、特別なものはいらないのです。
 でも、それを生活の中で実践できるようになる人は少ないのでしょう。
 それは幸福感の価値無為でも幸せを感じる価値)をわかっていないからかもしれません。

幸せの道を本当にわかっている人は稀であり、
 幸せの道に則って生きている人は貴い。
 幸せの達人は、見た目はパッとしないが、
 心の中に幸せという宝物を抱いている

  (『老子』第70章「知我者希、則我者貴、是以聖人、被褐懐玉」)

 幸せの道は広くて平坦なのに、その価値がわからず(中にはバカにして)、歩めない人が多いのでしょう。
 幸せは見た目より心が大切であり、人に見せびらかしたりしないのです。真に幸せな人は、意外と目立たない人なのかもしれません。

 このホームページに書いてあること(言葉や考え方や方法)もわかりやすいと思います。
 たとえば、「ハオハオ」はとてもシンプルな実践方法だと思うのですが・・・。
 頭でわかるのと、心からわかるのは、違うのでしょう。
 心からわかるためには、十分に幸せを味わい、自分の幸せを実感することが必要なのかもしれません。



   

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