読書日記

  自然な心の働き

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

人は不幸に従いやすい。
 幸せがあるから不幸がある。
 幸福感は心の働きに従って生まれる。
 幸せになる心の働きは自然に従っている

  (『老子』第25章「人法地、地法天、天法道、道法自然」)

 人は不幸になりやすいようです。何らかの苦痛を感じると、その原因について考え、不幸な気もちになりやすいのです。不幸になる考え方クセがある人は、なおさらです。
 お釈迦様は、「人生(この世)は“苦”である」と言ったとか。

 『人はえてして自分の不幸には過敏なものです』 日野原重明

 その一方、

 『誰しも幸福を望みますが、
  それを実感することにおいてはきわめて鈍感です』 日野原重明

 幸せを感じる心を養うことが大事です。それは特別なことができるようになる必要はないのです。
 自分の幸せ気づき、「幸せだなぁ」と思えればいいのです。余計なことを考えるから、幸せを感じられなくなってしまうのです。
 自分の望みを知り、それを求めて行動すればいいのです。無理をせずに、現実的な目標をもって努力することが大事なのです。

 幸せになるために大切なのは、自然な心の働きなのではないでしょうか。



   

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