読書日記

  幸福感を生み、育む

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せを生む心の働きと、幸せを育む心の働きがある。
 これらによって、物事を“幸せ”と思い、
 幸福感を高めることができる。
 自分の幸せに気づくこと、
 その幸せを十分に感じることが、とても大事なのである。
 そうしなくてはいけないというのではなく、
 そうすることが常に自然で幸せだからこそ、大事なのである

 (『老子』第51章「道生之、徳畜之、物形之、勢成之、
   是以万物、莫不尊道而貴徳、道之尊、徳之貴、夫莫之命、常自然」)


 幸せになるためには、生活の中で幸せを感じられるようになることが肝心です。
 そのためには、少しでもいい感じがしたら、「いいなぁ」「うれしい」「よかった」「気もちいい」「美味しい」などと素直に思えると、幸せな感じ(広い意味での幸福感)が確かになります。
 そこで、「幸せだなぁ」と思うと、(狭い意味での)幸福感が生まれます。
 また、「ありがたいなぁ」と感謝できると、幸福感が増します。
 さらに、うまく想像力を働かせることで幸福感を高めることができます。

 幸福感は、幸せの証しですが、他にも幸福感の価値はいろいろあります。
 幸せな気もちは、気分よく生活するために役立ちます。幸せの好循環になることもあります。幸せな気分は幸せになる考え方や行動をしやすくし、次の幸せにつながるのです。「幸せを力に」と意図的に次の幸せに役立てられると、なおいいでしょう。
 幸福感は心身の健康にいい影響を与えます。幸福感は心の栄養となり、元気にしてくれます。また、幸福感は良薬でもあります。
 幸福感は生きる力にもなるのです。

 幸せな時に幸福感を感じるのは自然なことです。
 しかも、幸福感は誰もが望むものですから、なおさらです。
 幸せになる心の働きを身につけることで、幸せの最中に(もっと)幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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