読書日記

  幸せの光明

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

外にある光明を用いて、
 心の内に復元できるようになれば、
 不幸の闇に身をおくことなく、
 常に幸せの光明につつまれるようになる

  (『老子』第52章「用其光、復帰其明、無遺身殃、是謂襲常」)

 現実世界には、幸せ(の対象)がたくさんあります。
 それを心の世界の幸せ(幸福感)に反映できるようになれば、幸せに(暮らせるように)なれるのです。
 幸せになる心の働きを用いれば、幸福感を生み、育てることが可能なのです。

 心の中が幸せになると、幸せになる考え方や行動がしやすくなり、幸せの好循環につながることもあります。
 反対に、不幸な気もちは不幸になる考え方や行動を誘発し、不幸の悪循環になってしまうこともあります。
 幸福感で心の中が明るくなると、不幸になりにくくなります。幸せな気分で過ごすことは、不幸の予防にも効果があるのだと思います。

 「幸せになるため」に生きているはずが、実際には「不幸にならない」ために生きているような人がたくさんいます。
 できるだけ不幸にならないようにすることは、幸せになるためには大事です。
 でも、それだけでなく幸せになれることをすることが肝心なのです。幸せになれることをするのが「攻め」で、不幸にならないようにするのが「守り」と考えるとわかりやすいかもしれません。「攻め」も「守り」も両方大事ですが、勝つためには「攻め」が必要なのです。

 また、「攻撃は最大の防御なり」です。
 不幸にならない生き方より、幸せになる生き方を心がけたほうがいいのではないでしょうか。



   

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