読書日記

  トップダウンかボトムアップか

 『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
 トップダウン・モデルでは、幸せか不幸せかは、性格特性などによって決められるものであり、普段から自分を幸せな人間だと認識している人は人生のさまざまな領域に満足を示すだろうし、普段から自分を不幸せな人間だと認識している人はさまざまな領域に不満を示すであろうことを予測する。

 逆に、ボトムアップ・モデルは、人生全体の満足度は、さまざまな領域でどれくらい満足しているかによって決まると予測するモデルで、ここでは個人の性格特性よりもむしろ人生のさまざまな領域での満足度の変動が、人生全体の満足度評価の変動を予測することになる。
 幸せか不幸せかは、その人の心(性格・考え方など)によって決まるのか、その人の人生の中の現実(仕事・人間関係・出来事・お金など)によって決まるのか、ということなのでしょう。
 両方なのでしょう。

 現実をどう考えるかによって、幸不幸は大きく変わります。
 物事をいいように受けとめられいいように考えられる人は、幸せを感じることが多く、不幸な気もちになることは少ないでしょう。
 反対に、不幸になる考え方をしやすい(不幸になる考え方のクセがある)人は、何事に対しても不幸な気もちになりやすいでしょう。
 ですから、幸せに暮らせるようになるためには幸せになる考え方を身につけできるだけ不幸にならないことが大事だと思います。

 現実がその人の幸福感に影響があるのも確かです。
 たとえば、出来事対人関係結婚目標お金所有物・・・。
 ですから、幸せになるためには、幸せになれることをする人間関係を良くし人間関係で悩み苦しまない人を愛する幸せを感じられるようになる夢や目標を愉しんで生きるというような努力ができるといいでしょう。

 つまり、幸せになるためには、心を変える(トップダウンの)アプローチと、現実を変える(ボトムアップの)アプローチの2つがあるのだと思います。後者は「○○たら、幸せになれる」という考えで、前者は「今のままでも、幸せになれる」という考えです。
 心を変える(自分を育てる)アプローチと、現実を変える(目標をもって努力する)アプローチの両方をしていくのがいいのだと思います。



   

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幸せを科学する』大石繁宏

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