読書日記

  出来事と幸福感

 『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
 面白いことに、さまざまな人生の出来事の幸福感への影響は、最初の3ヵ月に限られていた。
 つまり、婚約したとか、大学院に入学したなど人生の節目に当たるような出来事でも、恋人と別れたり、昇進を逃したりというかなりダメージの大きそうな出来事でも、長期的な影響力という面では非常に限られているということである。
 誰の人生にも、幸せな出来事もあれば、不幸な出来事もあるでしょう。
 でも、ほとんどの幸不幸は一時的であり、やがてふつうの生活に戻ります。
 出来事の大きさによって、幸不幸の続く期間はさまざまでしょうが、大半は3ヶ月以内なのではないでしょうか。

 中には、一つの不幸が長く続く、なかなか立ち直れないという人もいると思います。
 それは、その人の心の力(不幸にならない能力や不幸を幸せに変える能力)が足りないからではないかと思います。

 様々な出来事によって幸不幸の波はあると思いますが、基本的にはその人の幸せになる能力によって、どのくらい幸せに暮らせるかが決まっているのだと思います。
 ですから、自分が変わらない限り、出来事や環境が変わっても、生活全体の幸不幸は変わらないでしょう。
 そして、幸せになる能力を向上させる努力をしていけば、少しずつ幸せに暮らせるようになっていけるのだと思います。



   

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幸せを科学する』大石繁宏

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