読書日記

  性格と幸福感

 『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
 どんな性格特性が幸福感の個人差と関係が深いのだろうか?
 最近では、社交性、神経症傾向、同調性、善良さとオープンさが5大性格特性と呼ばれ、さまざまな性格特性はこの5つの因子(ファクター)に大きく分類できるという結果が出ている。

 デネーヴとクーパーの行ったメタ分析によると、幸福感は社交的な人において高く、神経症傾向の強い人において低いという結果が出ている。
 また、同調性と善良さも、幸福感とそれぞれ正の相関を示している。
 しかしながら、オープンさは、幸福感とはほとんど相関がなかった。
 性格(心の特性・能力)は、その人の幸不幸に大きな影響を与えているのでしょう。
 社交性(人間関係を良くする能力、人間関係で悩み苦しまない能力)などがあれば、それだけ人づきあいの中であまり不幸にならずに、幸せに過ごしやすいのでしょう。
 神経症傾向の人は、“くよくよ”“イライラ”しやすく、不幸(な気もち)になりやすいのでしょう。そういう人は、幸せになる考え方を身につけることをおすすめしたいと思います。

 同調性(人や環境と合わせる能力)がある人は、トラブルが少なく、穏やかな心で暮らしやすいでしょう。
 善良な人もトラブルが少なく、また人からも好かれやすく、平穏な暮らしをしやすいのでしょう。
 オープンさは、人間関係に良い影響がありそうですが、自分の心の幸福感にはあまり関係しないのかもしれません。

 性格と思われるものでも、変えようのない生まれつきの根の性格はほんの一部だけであり、大半は考え方のクセだと思います。
 それは生きてきた経験の中で後天的に身についたものであり、心がけを続けることで変えていくことができるものだと思います。

 幸せになるためには、考え方を変えることからだと思います。
 考え方が変われば、感じ方も望み方も行動のしかたも変わります。それによって、生き方も変わり、人生も変わってくるのではないでしょうか。



   

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