しあわせ日記
忘れない・忘れる
忘れてはならないことがあると思います。
たとえば、自分にとって大切なもの(事・人・物)、自分の夢、幸せにしたい人、過去に学んだ教訓、自分(の心/やりたい気もち/自分らしさ/身体・健康/命など)、・・・。
と言っても、つい忘れてしまうのが人間です。
“忘れたくないこと”は、必要と思われる時に、思い起こせるといいでしょう。
たとえば、目的(仕事の目的/目標をもって生きる目的/人づきあいの目的)、方針(つきあい方の方針/問題への対応の方針/生き方の方針)、初心、・・・。
一方、忘れたほうがいいこともあるでしょう。
過去のイヤな出来事、イヤな人のこと、・・・。
「忘れよう」と思っても、忘れられるものではありません(返って、逆効果)。「忘れられない」と悩み苦しむのは、心の傷を自分でつっついているからかもしれません。
「忘れられなくてもいい」と考え、「こんなことを考えるより、○○しよう」のように心を切り替えられればいいのです。
それができるようになると、自然と忘れていくのではないかと思います。
イヤなことを忘れる(考えない)ために、何かをやるというのも一つの方法です。
たとえば、新しいことを始める、他人に興味を持つ、人を幸せにすること、愛、・・・。
集中できることや没頭できることや夢中になれることだと、よりいいでしょう。
やるべきことがある時には、「今だけは」と今やることに集中するように心がければいいのです。
『人間は忘れるようにつくられているんです。
この「忘れる能力」というのは「救い」です』 瀬戸内寂聴
“忘れる”というのは、人間がもっているとても優れた能力の一つだと思います。
記憶のどこかに残っていても、忘れて生活することができます。ここで「忘れる」とは、思い出そうと意識すれば思い出せるが、ふだんの生活では頭に浮かばなくなることも含まれます。要するに、生活に重大な支障がなければいいのです。
(現在抱えている問題も含めて)不幸を忘れることによって、幸せに暮らせるようになるといいのではないでしょうか。