第7講 人を愛する幸せを感じられるようになるために
1 幸せにしたい人を幸せにする

 人を愛する(人を幸せにする)ことで自分が幸せを感じられる前提条件は、幸せにしたい人を愛することだと思います。
 幸せにしたいと思えない人を、無理して幸せにすることをしても、それを幸せとは思えないでしょう。
 逆に言えば、幸せにしたいと思えない人を幸せにすることを、無理して考えることはない、つまり、幸せにしたい人を選んでいいということです。

 幸せにしたい人として第一に考えられるのは、自分が好きな人/愛する人/大切な人などでしょう。

 ただし、自分が幸せにしたいと思っても、自分にとって遠い存在の人だったり、すでに満たされている人だったり、相手がそれを望まなかったりするような場合には、何もできないかもしれません。無理に何かをしたら、それこそ大きなお世話やありがた迷惑やストーカー行為になってしまいます。

 幸せにできそうな人を幸せにしたい人にするという選択の方法もあります。
 見返りを期待しない「無償の愛でいい」と思えればいいのですが、やっぱり相手が喜んでくれた/相手の役に立てた/相手を幸せにできたと思えたほうが、自分もうれしいし幸せを感じられます。
 幸せにできそうな人は、自分が幸せを感じられそうな相手でもあるのです。

 どういう人が幸せにできそうな人でしょうか。
 自分に好意をもっている(もってくれそうな)人、自分と(気もちや望みや考え方や価値観などが)合う人、自分と仲良くなれそうな/相性が良さそうな人、自分に対して愛をもっている人、・・・。
 自分の好きなことや特技や能力を活かせる相手、自分の経験を活かせる相手、相手の不満を自分が満たすことができそうな人、・・・。
 愛を欲している人、助けを求めている人、困っている人、問題を抱えている人、(何らかの)弱者、・・・。

 幸せになるために自分を幸せにしてくれる人を探す、というのも1つの幸せになる方法だと思います。でも自分を幸せにしてくれる人はなかなか見つからないという人も多いでしょう。

 人を幸せにしたいという思いがある人は、幸せにしたい人が比較的容易に見つかるのではないでしょうか。
 幸せにしたい人は、1人でも、数人でも、不特定の多くの人たちでもいいでしょう。
 まずは、幸せにしたい人(を見つけて、その人)の幸せを考えることからだと思います。


   

第7講 人を愛する幸せ

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