読書日記

  自分の幸せを人に与える

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの達人は、余分なものをもたない。
 もっている幸せを人の為に使い、さらに幸せを得る。
 自分の幸せを人に与えて、ますます幸せになる

 (『老子』第81章「聖人不積、既以為人、己愈有、既以与人、己愈多」)

 幸せの道を歩む人は人の大切さを知っており、三つの大切なものの第一は「慈愛」です。
 慈愛の心の働きによって人を幸せにすることで、自分が幸せになれるのです。
 自分が幸せになるために人を幸せにするというのが、幸せの道の要妙なのです(「人のため」は「自分のため」)。

 人を幸せにするためには、自分の時間やエネルギーやお金や物など、自分がもっている幸せを使うことになります。
 それによって、人を幸せにする幸せ人を愛する幸せ)を得られるのです。
 自分の幸せ(な気もち)を力に人を幸せにできるようになると、なおいいでしょう。

 真に幸せな人は、幸せになる心の働きに基づく幸せになる考え方幸せになる方法などのノウハウももっています。
 それを人に与えることで相手を末永く幸せにすることができます。それが人を幸せにするいちばんの方法なのです。
 それは幸せを広げることであり、自分がますます幸せになる方法でもあるのです。



   

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