読書日記

  人の大切さ

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

大きな幸せが失われた時こそ、
 人のやさしさや思いやりが大切になる

  (『老子』第18章「大道廃、有仁義」)

 自然災害によって大きなもの(事・人・物)を失った人がたくさんいます。
 そういう人の中には、人の思いやりやさしさの有り難さを身にしみて感じた人も多いと思います。

 病気やケガで健康を失った時に、家族の存在の大きさに気づいたことがある人は多いでしょう。
 他にもつらい時に、友人などが心の支えになった経験をしたことがあるのではないでしょうか。

 将来自分を支えてくれるものとして、「お金」「健康」「人」「自分」を挙げましたが、本当につらい時やすごく不幸な時にいちばん自分を支えてくれるのは「人」かもしれません。

 反対の立場で考えれば、人が困っている時に思いやりややさしさをもって助けることは、相手を(不幸でない)幸せにする有力な方法です。それで相手が喜んでくれれば、自分も幸せな気もちになれるのです。
 自分の幸せになる方法が見つからないという人は、困っている人を助ける、不幸な人の力になるというような方法を試してみてはどうでしょうか。
 自分が幸せにしたい人がいるのなら、その人を愛する幸せを感じられればいいのですが。

 大きな幸せを失って「人(のやさしさ)」の大切さに気づいた人は(そうでない人も)、自分にとって大切な人をもっと大切にする愛する)ように心がけられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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