しあわせ日記 「自分を知る」

12月21日(火)自分を知る
 「自分のこれからを考えよう」と思ったら、まず「自分を知る」ことから始めるのがいいような気がしています。
 少し前に「知ってるつもり」(日本テレビ系)で、「ヘレン・ケラーと中村久子」の回がありました。その中で二人が共通して言っていたというのが「自分を知る」でした。

 「自分を知る」といっても、様々なこと(様々な自分)があります。自分の性格、自分の習慣・クセ、自分の能力、自分の環境、自分の望み、自分の生き方、自分の幸せ、・・・。

 自分が知っている自分は一部・一面でしかないと思います。また、それがよくない(幸せになれない)知り方・認識の場合もあります。

 幸せになるための「自分の知り方」を考えてみようと思います。



12月22日(水)イヤな気もち
 幸せになるために「自分を知る」いちばんのヒントは、「自分の気もち」だと思います。
 自分がどういう時に、イヤな気もち・不幸な気もち・いい気もち・幸せな気もちになるかを知ることがその手始めです。

 「イヤな気もち」については、今までにもいろいろと書いてきました。
 自分のイヤな気もちに気づいたら、「不幸になる考え方をしていないか?」と自問し、「本当?」「しかない?」「なんになる?」「小さなこと?」などと疑ってみたほうがいい。
 また、イヤな気もちになるウラに自分の隠れた欲求がある場合もあります。それは「ちゃんとやらなくてはならない」「正しくなくてはいけない」「人に悪く思われたくない」などの当たり前のことかもしれません。ただ、それを求め過ぎることでイヤな気もちになっていることも多い。

 このようなことをその場で考えることは難しいかもしれません。その日にあったイヤなことを、後でひとりになった時に考え直してみるのがいいと思います。そういう時間を1週間に一度でも持つようにすれば、自分のイヤな気もちになるクセやパターンをいろいろと知ることができると思います。
 「私には、こういう時にイヤな気持ちになるクセがある」ということを知るだけでも、大きな進歩だと思います。
 「イヤな気もち」は、幸せになるヒントやきっかけになることもあります。

 人はともすると、イヤな気もちをそのままにしておいたり、イヤな気もちに流されてさらに不幸になる考えをしてしまいがちです。イヤな気もちになる原因となることはあり、それはしかたがないことがあります。でもイヤな気もちになるもう1つの要因は自分の心です。人にはイヤな気もちを変える心の働きもあります。そのためにも、自分がイヤな気もちになる時・イヤな気もちになる考え方・イヤな気もちになるウラにある思いなどを知ることは役に立ちます。

 幸せに暮らせるようになるために、自分の「イヤな気もち」を知り、幸せ向きに考えられたら、と思います。



12月23日(木)クセやパターン
 自分のイヤな気もちになるクセやパターンを知ることを、年末年始にでもやる方法を考えてみました。時間があるときに、実際に自分でやってみてはいかがでしょうか。

 まず第一に「こういうことがあるか?」と考えみてください。腹が立つ、イライラする、悲しい、不安を感じる、落ち込むなどイヤな気もちになることがあるか?

 もしあるのなら、「どういう時にそうなるか?」と考えてみてください。「どんなことがあった時か?」「何をしている時か?」「誰といっしょにいる時か?」などと考えると思い浮かぶ時があるのではないでしょうか?

 もしあるのなら、「その時にはどういう考え方をしているか?」と想像してみてください。

 それで、「自分にはそういうクセやパターンがある」ということがはっきりすると思います。こういう時に、こういうことを考えて、こういうイヤな気もちになる。そういうクセやパターンがある、ということです。(そのクセやパターンについて深く考える必要はありません)

 「自分にはそういうクセやパターンがある」それさえちゃんと知っていれば、そういう時に早く気づけるようになり、気づいた時には「ハオハオ(また、やってる/いつものクセだ)」とすませばいい。また同じことを同じように考えてしまっても、また「ハオハオ」とすませばいい。何度でも何度でも「ハオハオ」ですませばいい。しょうがないんです。「自分にそういうクセがあるんだから、ハオハオ」それでいいんです。できれば「ハオハオ」のあとに、何か幸せになれることを始める。

 難しく考えることはないと思います。要は、自分のクセやパターンを知り、「ハオハオ」とすませばいい。それだけです。
 よろしかったら、あなたも試してみませんか?



12月24日(金)「もある」
 「自分を知る」というと、自分の性格や能力を知ることが思い浮かびます。
 それも悪いことではないとは思うのですが、ともすると自分の欠点や弱い部分や苦手なことに焦点をあててしまいがちです。自分はこんなもの、と自分の可能性を自分で制限してしまうこともあります。

 「もある」という言い方をおすすめしたいと思います。
 自分には、△△のところもある、△△の時もある、△△のこともある、△△の人もいる、・・・。
 自分は××だ、いつも××、すべて××、××は致命的のような思い込みをしないための言い方です。

 「もある」の続きには、「××もあるけど、○○もある」という考え方もできます。
 「の時もある」の続きには、「今は××だけど、いつかは○○」のような考え方もあります。

 自分を知ることはいいことですが、良くない方向に自分を決めつけてしまうのはよくありません。幸せになれるように「自分を知る」ことが大切です。



12月25日(土)自分を変える
 「自分を知る」のは「自分を変える」ため。
 「自分を変える」というと、自分の性格を大きく変えるとか、自分の生活を大きく変えるようなイメージをしがちですが、そういうことは簡単にできるものではありません。幸せになるためには、生活の中の小さいことを1つ1つ変えていくほうが確実な方法だと思います。

 「幸せになる方法」の中に練習として書いたのですが、「自分自身を知り、変えていく」のような、自分の日常生活にそくした小さな改善の努力が大切なのだと思います。年末年始にでも試してみるのもいいのではないでしょうか。

 「自分を変える」ことについては、新年になってから考えてみようと思っています。



12月26日(日)自分の望みを知る
 幸せになるために知るべきなのは、「自分の望み」ではないでしょうか。
 自分が望むものがわからなければ、それを求めることはできません。

 「自分の望むものがわからない」なんて信じられない、という人もいると思います。ところが、「やりたいことがわからない」(やりたいことを探すヒントはこの中に書いてあります)と悩む人もいます。

 自分の望みは、1つだけでなくいろいろと知っていたほうがいいと思います。1つだけにこだわると、それが得られないと幸せになれない、のような不幸になる考え方をしてしまいがちです。

 そして、「実現可能な目標を持つ」ことが肝心です。実現不可能だと思われる望みは不幸の素です。また、自分の望みがわかっていても、それを現実に目標として得られるように努力しないと、ほとんどのものはめったに得られません。

 たくさんの自分の望みの中から、自分が得られると思えるものを実際に求めればいいわけです。すべてのものを得たいと望むのは、やはり、求め過ぎだと思います。

 人の望みとして共通するのは「幸せ」ではないでしょうか。「自分の幸せを知る」ことについては、またあした。



12月27日(月)自分の幸せを知る
 幸せになるためには、自分の幸せを知り、それを求めて行動すればいいわけです。
 まずは、自分の幸せについて考え直してみたり、自分の幸せを探してみればいいと思います。そして、それらを「幸せ」と感じられるようになってはじめて、自分の幸せを知ることができたと言えるのだと思います。

 「自分の幸せはわかっている、知っている」と言う人もいると思いますが、私は自分の幸せのほんの一部だけしか知らないと思っています。でも、ほとんどの人よりいっぱい知っているんじゃないかと思います。
 幸せは星の数ほどあります。自分の幸せもたくさんあります。自分の知っているのは限られています。
 また、自分の幸せは変わっていくように思います。好みが変わっていくというな感じです。

 自分の幸せ探しをしながら生きていくのが本当の人生なのではないでしょうか。



12月28日(火)自分の生き方を知る
 年末年始に、自分の生き方を考え直すことをしてみるのもいいと思います。
 自分の生き方を考える際に、「理想どおりに生きられない」と考えるのはよくありません。
 自分の幸せを知り、自分の実生活の中で、やりたいことを1つ1つやれるようにし、変えられることを少しずつ変えていくのが現実的な方法です。

 現実の生き方を知り、自分が望む自分の生き方を知り、両者の折り合いをつけていくことが、本当に自分の生き方を知ることだと思います。
 現実から望む方向へ進む道筋が見えればいいのだと思います。

 私も年末年始に、あらためて自分の生き方を考え直し、これからどう生きようかを考えてみようと思います。私の場合には、遠い目標や将来の方向性はだいたい見えているのですが、ちょっと先の現実的なことを考えてみます。ただ変わらないのは「足元(の今の幸せ)を大切にする」ことです。それが現実に幸せに暮らす方法だからです。でも、その中で来年は現実に何かしてみたいと思っています。

 自分の生き方がわからないも参考にしてみてはどうでしょうか。



12月29日(水)天命を知る
 「五十にして天命を知る」と言ったのは孔子ですが、自分の天命や使命のようなものを知ることができたら、それはすごく幸せなことだと思います。

 と言っても、「天命を知る」と言う人も、それは本人の“思い込み”だと思います。でも私は、それでいい、と思っています。

 「天命」などと大それたことは思いませんが、私にはライフワークと呼べるものがあり、その中での夢や目標があります。現実にそれに取り組んでおり、その中で多くの幸せを得ています。最高のライフワークじゃないか、と私は思っています。そして、このインターネットの時代に巡り逢えたことも、私にとってとても幸せなことだと思っています。

 夢や生きがいやライフワークと呼べるものがあることは幸せなことです。これらの中で私が大切にしたほうがいい思うのは「人を幸せにする」ことです。夢やライフワークも、人の役に立てるように、人を幸せにできるようにと考えられることが幸せにつながるように思います。
 夢があるから幸せにしたい人がいるからと思えることは幸せなことです。

 夢でも人を幸せにすることでも、「これが自分の夢(生きがい/ライフワーク)だ」と言えれば何でもいいと思います。自分の思い込みでいいんです。そういうものを見つけて、思い込んでみるのもいいと思います。



12月30日(木)自分を見つめる習慣
 「自分を知る」ために「自分探し」をしてみるのも1つの方法です。ただ、自分探しに迷ってしまうこともあるので気をつけたほうがいいとは思います。

 「自分を知る」ために一番いい方法は、自分を見つめる習慣をもつことだと思います。
 自分を見つめる時間を習慣的にもつこと、1日30分でも、週に1時間でもいいと思います。
 ただ流れてしまいがちな生活の中から自分が幸せになるためのヒントを見つける。いちばんのヒントは自分がしたこと・考えたこと・感じたことです。

 自分を見つめる時、いかに自分とうまく対話できるか、これが重要です。
 現実の自分にはいろいろと問題があります。それを受け入れ(ハオハオ)、ではどうしたいか?(ホープホープ)、それにはどうしたら?(ハウハウ)。このような考え方ができたら、と思います。

 「自分を知る」ことは、自分が幸せになるために考える材料やヒント。自分を知った上で自分が幸せになる方法を考えなければ意味がないと思います。



12月31日(金)ありがとうございます
 1999年ももう終わりです。
 あなたにとって1999年はどんな1年だったでしょうか?
 そして、2000年はどんな1年にしたいと思いますか?

 2000年になるからといって特別なことだとは思いませんが、新年に向けて気もちの切り替えのきっかけにはなると思います。

 今年、このホームページとおつきあいいただき、ありがとうございました。
 私がこのホームページを続けられるのは(今はこの日記だけですが)、多くの読者の皆様がいるおかげです。とても幸せだと思うとともに、心から感謝しております。
 来年もよろしくお願いいたします。

                            本多時生


   

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