しあわせ日記

12月21日(日) 潔白の証明?
 早朝、NBA「レイカーズVSロケッツ」(テレビ朝日)を観ていた。
 3時前に画面上に、「映画監督・伊丹十三さん、飛び降り自殺か?」というニュース・テロップが出る。驚いて他のチャンネルを見るが、ニュースはどこもやっていない。信じられなかった。
 3時半にNHKテレビで臨時ニュースがあり、事実であることがわかる。
 「どうして?」「なんのために?」と、いろいろと考え続ける。

 伊丹さんと言えば、夢に生きる強い人というイメージがある。
 10月18日に「こころはベンチャー」(テレビ東京)に出て、次のように言っていた。
「好きじゃなけりゃ、いろいろなものを賭けられない」
「安全パイだけを出してはいけない。相手がまだ気づいていないニーズを出すことが大事」
 伊丹さんに限って・・・まだ信じられない。

「死をもって潔白を証明します」
 事務所の社長宛の遺書の中に書いてあったという。明日発売の写真週刊誌に掲載される不倫疑惑を晴らすためらしい。

 死をもって潔白を証明できるのでしょうか?
 誰に対して潔白を証明するのでしょうか?
   マスコミ? 世間? ファン? 家族?
 そもそも必要以上に潔白を証明する必要があるのでしょうか?
 少なくとも真実は自分(と神様)が知っている。それでいいのではないでしょうか?
 自分にとってもっと大切なものがあったのではないでしょうか?
 まだまだやりたいことがたくさんあったのではないでしょうか?
 多くの人を喜ばすことができたのではないでしょうか?
 今度のことで誰を幸せにできるのでしょうか?

 残念です。



12月22日(月) 新たな感覚
 外を歩く時、手が冷たく感じることがあります。
 私はこの前の冬まで、外出するとすぐに手袋をした。手が冷たいのがイヤだったし、ポケットに手をつっこんで歩くのは好きじゃない。
 最近の私は、寒くても20分くらいまでなら、手袋をしなくなった。あるテレビ番組で、「手足が冷たくても胴体部分が十分に暖かければカゼはひかない。手足はセンサーになり、体温調節の機能を働かせるので、身体が強くなる」と聞いたから。事務所の中でも素足で過ごしています。

 このことで新たな感覚を発見しました。"手が冷たいな"と思った時に、"からだは?"と考える。"暖かい"と感じられると、直前までの少しこわばったようなイヤな感じがなくなり、寒さが平気になる。"これで少しは身体が強くなるかな"などと思うと、なんとなくいいことをしている気分にもなる。

 この手は冷たいけど身体は暖かいという感覚、簡単に実感できると思います。何か感じられるかもしれませんよ。
 幸せオタクの私は、このことを幸せを結びつけて考えてしまう。
 ・・・。
何が言いたいの?  自分で考えてみて
(本当は何も考えてないんだろう) (3つくらいの気づきが)



12月23日(火) トラブル処理係
 きょう電車の中で、「楽天主義セラピー」(R・カールソン/小谷啓子訳/春秋社)を読んでいた。この本も何度も読み返している私のバイブルの1冊です。人間の思考と感情に関する考え方、多くの幸せになる考え方がとても参考になります。

 きょう読んだ中に、「トラブル処理係」の話がでてきました。
 「トラブル処理係」と呼んでいるのは、自分の欠点探しばかりしている人のことです。改善しよう、他に秀でよう、何かを達成しようなどの気もち(それ自体はまったく悪いことではない)が強すぎて、人と比較したりして自分の問題や欠点を探し、そのことを考えることに終始してしまう。そのために、今を楽しめない。

 実は、以前の私は、まさに「トラブル処理係」でした。何でもうまくやろう、早くやろう、間違ってはいけないなどとばかり考えていました。人によく思われたいという気もちも強かったと思います。そのために、失敗を恐れ、失敗すれば自分を責め、ひとりで落ち込んでいました。
 その結果、生活を愉しむことができませんでした。

 「何かを良くしようと一生懸命になっていると、それ自体のありがたさを感じることができない」とこの本にありました。
 良くすること、正しくあること、うまくやることより、今の幸せを感じることのほうが大事なのだ、と今は確信を持って言えます。実は、自分が幸せを感じられるようにすることが、いちばん善いことなのです。



12月24日(水) 寂しい?
Merry Xmas!
 
 きょうはクリスマス・イブ、あしたはクリスマス。

 ところで、クリスマスをひとりで過ごすのは寂しいこと?

   どうしてクリスマスなのにひとりなんだろう...
   幸せなクリスマスを迎えている人がたくさんいるんだろうな...
   家族・恋人・友達と楽しく過ごしているのかな...

 このように考えたら、確かに寂しい気もちも湧いてくるでしょう。

 では、なぜ寂しい思いがするの?
   クリスマスだから? ひとりだから? そういうことを考えるから?

 私は、今年のクリスマスをひとりで過ごします。
 というよりも、ここ数年、私の生活はほとんどの時間をひとりで過ごしています。
 寂しいと思うことはありません。
 私はひとりの時間が好きです。やりたいことがたくさんあります。そのうちの多くはひとりでやることです。自分のためにほとんどの時間を自由に使えます。
 生涯の中で、このような歳月を長く持てて、とても幸せだと思っています。

 私は今、この日記を書いています。読んでくれる人(あなた)がいてくれて、幸せです。あなたにとって、このホームページの存在が少しでも幸せなことと思っていただけたら、とても幸せです。

 私から、感謝の気もちを込めて、

I wish you a Merry Christmas
                  & happy.  



12月25日(木) 自分史
 自分探し・自分を見つめ直す方法の1つとして、「自分史」を書くことがあります。自分史の書き方を案内した本もあります。私が持っているのは、「週末には『自分史』を書いてみよう」(佐藤明美・こう書房)。書き込み式のワークブックです。
 この本では、自分史をまとめる前に、自分について考えたメモを作成します。

   自分史のためのメモ1  わたしの履歴書
   自分史のためのメモ2  わたしの家族
   自分史のためのメモ3  わたしが出会った人びと
     友達、交友関係、愛した人、大切に思っている人、
     理想としている人、尊敬している人、影響を受けた人、など。
   自分史のためのメモ4  自己像を知る
     人(家族、友達など)から見た自己像を想像(または取材)してみる。
   自分史のためのメモ5  わたしの出会った印象深いできごと
     感動、得たもの、出会い、選択、挑戦、誇り、
     別れ、後悔、励まされた言葉・こと
   自分史のためのメモ6  わたしを知るための自分自身への質問
     大切なもの、こだわっていること、長所と短所、モットー、
     感謝していること、ワクワクし楽しくなること、
     くつろぎのとき・安らぐこと、叶えたい願い、
     挑戦したいこと、生まれ変われたら。

 自分史をまとめて自費出版してみるのもおもしろそうですが、自分探しの考えるヒントになればいいと思います。
 年末年始に時間があれば、ひまつぶしにでも自分の考えを書き出してみると、思わぬ自己発見ができるかもしれませんね。

 仕事納めの日に会社で、この日記を読んでいるステキな方へ。
 よいお年を! 幸せなお年を!!



12月26日(金) 自分探しで迷う
 今月の人生相談で「自分探し」をテーマに書こうとして、いろいろな本を参考にして、私自身も自分探しを試みています。
 ところがなかなかいい結果が出てきません。それどころか、自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。真剣さが足りないせいでしょうか? 私にはあらためて自分探しをする必要がないのでしょうか? それとも、「自分探し」には危険性や罠があるということでしょうか?

 私には、ライフワークも夢もあります。やりたいこともたくさんあります。自分なりの生き方をしているつもりです。
 特に自分探しをする必要はないのかもしれません。

 自分探しをするということは、新たな自分との出会いを求めるということです。今の自分にはないものを求めます。また、人生を変えるような大きなものを求めてしまいがちです。なかなか答えは見つからないし、思いつくものは簡単に手に入らないものばかり。ともすると、現在の自分を否定することになってしまいます。
 自分探しには、迷いと苦悩が生じる危険性があるようです。

 そんなわけで、今の私は「自分探し」というテーマをどうまとめていこうかと迷っています。筆も停滞しがちです。年内にはまとめようと思っています。

 「私の自分探し」は「幸せ探し」でいい、と思っています。



12月27日(土) 歳をとる
 もう年末ですね。
 日本ではかつて、お正月に歳をとる、数え歳が一般に使われていました。今でも年を越すと、"また歳をとる"と考える人がたくさんいます。

 今夜の「特集・未来潮流」(NHK教育テレビ)は、「生と心を見つめる」と題し、今年の番組の中から「生老病死」に関わるものをまとめて再放送しました。
 人が生まれること・生きること、人の命、老いること、病い(身体と心)、そして死。どれも大きな問題です。
 私も今年、これらについてたくさん考えました。

 「老い」という言葉には、いい印象がありません。「老化」は衰えを示す言葉として使われます。確かに、身体は20歳前後に成長が止まり、歳をとると徐々に衰えます。
 でも、精神は一生成長させることができるものだと思います。私が言う"幸せになる能力"のことです。

 私は、今年一年を振り返ってみて、自分が成長できたと思えます。実はそれが、私の今年一番の目標でした。
 きょう届いたメールの中に、「今年を振り返ってみて、学びの多い一年でした」とありました。そう言えることは、素晴らしいことだと思います。

 歳をとる・歳を重ねることを、何かを学ぶ・自分を育てることにしたいと思います。そして、歳を重ねる毎に、より幸せに暮らせる自分になりたい。



12月28日(日) 自分らしさ
 今年もあと3日を余すだけになりました。さらに、今世紀もあと2年。

 きょうの読売新聞には、「20世紀・どんな時代だったのか」という座談会の記事がありました。出席者は5人ですが、私は脚本家・内館牧子さんの言葉だけを拾ってみます。

「一言で言えば、人生に寂寥感のただよった世紀だった」
「そんな中で人間は、ここのところ、どこにより所を求めていいか全然分からなくなっています」
「『人それぞれ』という切り口を見せてしまう。ところがその奥に、何とかして目立ちたいという思いも見えてくる。アイデンティティを確立したい。でも人の間に埋もれていてあまり大きな差異は見せたくない」
「女たちがよく使う言葉に『キラキラしたい』というのがあるでしょ。輝きたいんです」

 私は今月、「自分探し」をテーマに考えているのですが、どうもそこには「自分らしさを発揮したい」という願いがあるように感じています。「アイデンティティの確立」「輝きたい」も同様だと思います。
 「自分らしさ」って何でしょうか?
 人と違うこと、目立つこと、人からすごい(カッコいい、やるな)と思われること、人や世間に認められること、自分のやりたいことをやること、自分で生き方を決めること、・・・

 現実生活の中では自分らしさが発揮できていない、この思いがどこか寂しさにつながっているような気がします。
 反対の見方をすれば、それだけ自分らしさを発揮できる可能性がある時代なのかもしれません。それって、本来幸せなことなのだが・・・

 座談会の最後の内館さんのお言葉。
「二十一世紀は、今の寂寥感がある以上、けっこう希望的なんですよ。これがない人類のほうが怖い」

ホープホープ



12月29日(月) 「人生密度7年説」
 「人生密度7年説」(西丸震哉・情報センター)という本があります。
 前著「41歳寿命説」が現在と近未来についての予見の書であるとすれば、本書はそれを受けて「ではいかに生きていけばよいか」についての私なりの提言であり、処方箋であると言える。
 「人生密度7年説」の基本的な考え方は、自分が最もやりたいこと好きなことをやってしまおうということだ。
 「自分探し」のために、私の人生を振り返ってみました。

 0歳 神奈川県、現在津久井湖底に沈んでいる村に生まれる。
    何も考えていなかったような気がする幼年期。
 7歳 小学校入学。
    日々のことしか考えていなかった子ども時代。
14歳 将来について考え始める。
    自分の将来・生き方についてなんのあてもなく考えていた学生時代。
21歳 就職。
    コンピュータソフトの開発に明け暮れていたサラリーマン期。
28歳 会社を辞めることを決断・意志表示。(実際に辞めたのは29歳)
    フリーでパソコンソフトを開発、仕事の夢に賭けた時代。
35歳 「幸せになる方法」執筆開始。(出版されたのは39歳)
    「幸せ」について考えることにどっぷりと浸った時代。
42歳 ???。(来年のことは来年になってからよく考えます)

 私の転機は、ピッタリ7年毎のようです。
 さて、次なる7年は?
 そして、これからの私の人生は?

楽しみです



12月30日(火) 今年を振り返って
 朝から夕方までしっかりと雨が降っていました。年末には珍しい気がします。雪にならないのは暖かいからでしょうか。

 今年の私の重大ニュースと言えば、なんといっても幸せのホームページに専念したことです。
 きのう・きょうと、ホームページの中をひと回りしてみました。
 いろいろなページが増えました。

 しあわせ日記を、全部読み返してみました。よく1年間続いたものです。この中から幸せのヒントがたくさん生まれているのがわかりました。
 今年の後半は、今月の人生相談で「生きる」「幸せ」「愛」「自分探し」と大きいテーマに取り組みました。たくさんの本を読み、いろいろなことを考えることができました。
 私の口グセだった「ハオハオ」が、おすすめの幸せになる方法に育ちました。

 今年大きかったのは、1年で自分がある程度は成長することができたと思えることです。今後、生きていく上できっと役に立つと思います。
 この1年は、私の人生の中で大きな価値のある年になると思います。

 ところで、新進党の分党はなんとも思わないが、三好さんち(10男7女19人家族・日本テレビ)の離婚は寂しい・・・



12月31日(水) 感謝しております
 幸せのホームページにご来訪いただいて、本当にありがとうございます。

 1997年は、充実したとても幸せな1年でした。
 これもひとえに、このホームページに来てくださる皆様のおかげです。

心より感謝しております
 
 1日に3・40人もの方が読んでくださると想うと、とてもやりがいを感じられます。また、ご意見・ご感想・ご声援・おほめの言葉等のメールやゲストブックへの書き込みをいただくと、本当にうれしく、幸せだなぁと思えます。
 私は本を出版したことがありますが、確かな手ごたえが得られるという点では、ホームページのほうが優ります。インターネット時代に今の私がめぐり会えたことも、幸せなことだと思います。
 自分が考え・書いたことが、多くの方に共感してもらえたり、少しでも人のお役に立てるということは、大きな幸せです。生きがいすら感じられます。
 私にとって、幸せのホームページは大きな幸せになる方法です。


 話はまったく変わって、きょうの読売新聞のこどもの詩。


                    井上雄介
もし 何かで
ひどくおこられたとしても
どろぬまにはまって
落ちこむのでなく
そのしっぱいを生かして
0からまた始めよう
自分自身の心のげん度を
広げていこうよ
そうして心も成長していくんだ

                横浜市・吉原小3年

 97年がどんな年で、どんな自分であっても、あしたから0から始めよう。
自分の心の限度を広げて、心を成長させましょう。幸せになるために。

 これからも、よろしくおつきあいお願いいたします。
 貴方様が、新しい年にたくさんの幸せを感じられることをお祈りいたします。

                              本多時生