読書日記

  自分の生と向き合う

 PHP11月号の「明日への思い」は、阿刀田高さん(作家)。
 死が現実のものとして目の前に迫った時、人は初めて生きることに向き合うのかもしれません。自分の来し方を振り返り、残された時間をいかに生きていくのか。ほんとうに自分がやりたかったことは何なのか。やり残したことがあるとすれば、それは何なのか。真剣に自分の生と向き合う。
 「死」については、自身の身近に迫らないと、なかなか考えられないのでしょう。
 それに、「死」ついてヘタに考えると、恐ろしくなったり空しくなったり、不幸な気もちになりがちです。ですから、若いうちは考えないほうがいいのかもしれません。
 でも、自分の「死」について考えることで、自分の「生」について真剣に考えられるようになるといいのでしょう(死を想う=>生を感じる)。

 人間の「生」には限りがあります。歳をとれば、それだけ残された時間は短いと思われます。
 自分に残された時間に何をやりたいか、生きているうちにしたいことを考えて、一つでも二つでも実際にできるといいのではないでしょうか。
 時間に余裕のある人は、自分の幸せ・生活・生き方を考え直すことで、残された時間をいかに生きていくかを明確にできるといいでしょう。

 また、「生」を大切にするためには、どうしたらいいかを考えられるといいのではないでしょうか。
 そのためには自分を大切にする(自分の身体(健康・命)を大切にする(自分を守る)/自分の心を大切にするやりたい気もちを大切にするどういう心でやれるか自分を助ける)/まわりの人を大切にする自分の人生を大切にする時間を大切にするやりたいことをやる)/自分を育てる自分を強くする幸せになる能力を向上させる)/自分を幸せにする・・・)ことを考え、実践できるようになるといいでしょう。

 「死」と「生」を考えるのなら、今生きていることを幸せに思い、今ある幸せをできるだけ感じて暮らせるといいでしょう。
 たとえば、健康の幸せ、食べられる幸せ、好きなもの(事・人・物)と関われる幸せ、幸せを感じられる幸せ、生きている幸せ、・・・。

 「死」と「生」を意識することで、幸せで充実した生き方ができるようになるといいのではないでしょうか。



   

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