読書日記

　　人間の成功

　『人生を幸福で満たす２０の方法』（三宮麻由子）より、
　人間の成功とは、何をもって定義されるのか。
　社会的な地位を得ることか、大きな仕事を成し遂げることか。
　しかし、日々の出来事に感謝して粛々と生きられることもまた、人生を幸福で満たすという意味では大変な成功ではあるまいか。
　野心が満たされることが幸福なのではない。心が満たされることが幸福なのである。
　「成功」というと、地位を得たり何かを成し遂げたりする、社会的な成功をイメージしやすいでしょう。
　「人間としての成功」を考えた場合、その答えは夢や愛や日常の幸福など、人それぞれだと思います。でも、それはその人の幸福につながっているものだと思います。つまりは、自分の幸福を知ることが、自分の成功を決める基準になるのではないでしょうか。

　また、「人生の成功」を考えた場合、どれだけ楽しめるか、どれだけ夢や目標を達成できるか、どれだけ人を愛せるか、どれだけ人や社会の役に立てるか、どれだけ人間として成長できるか、どれだけ幸福を感じられるかのようなものが、その判断基準になるのではないかと思います。

　いずれにしても、その人の成功は幸福を得ること、と言えるでしょう。
　たとえ社会的な地位を得られても、すごいことを成し遂げても、その人が幸福を感じられなければ成功とは言えないでしょう。一時的に成功して幸福になれても、すぐに幸福を感じられなくなってしまったのなら、成功の価値は小さくなってしまうでしょう。
　そういう意味では、生活の中でいろんな幸福感を感じられるようになれば、その人は成功を続けていると言えるのではないでしょうか。その有力な方法の一つが日々の出来事に感謝することなのでしょう。

　かと言って、それだけが幸福になる方法ではありません。
　夢をもって生きることも、愛をもって生きるも、有力な幸福になる方法です。
　大切なのは、結果の幸せだけにとらわれるのではなく、過程の幸せを大切にし、夢や愛をもって生きるなかで幸福を感じられるようになることだと思います。

　日々、幸福を感じて生活することが、人生を幸福で満たし、人間としての成功につながるのではないでしょうか。



　　　

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