読書日記

  笑う

 『怒らないこと』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 怒りを治めるためには智慧が必要ですが、智慧と相性がいいのが「笑い」です。
 怒るのはすごく無知なときだということは何度もお話ししていますが、正しい笑いが生まれるときには知識が働いているのです。

 まずは「笑って生活したい」と、心に言い聞かせてください。
 「何があろうとも笑うんだ」と決めたのですから、怒っても、すぐに笑ってしまえばいいのです。それでかなりの怒りが消えてしまいます。
 怒りをコントロールするためには、智慧や理性を働かすことができるといいのでしょう。
 怒っているときに笑えるということは、「笑おう」という意志が働いている(もしくは、その心がけが習慣になっている)わけで、それは「怒らないようにしよう」という理性が働いていると言えるでしょう。

 怒っていても笑うことで、心の中が少しは明るくなったり、心の力が抜けたり心に余裕が生まれたりする笑いの効用が好影響を与えるのではないでしょうか。
 また、笑うことでメタ認知が働き、それまでとは違う考えや智慧が浮かんでくることもあるでしょう。

 「怒る人は頭が悪い」「怒るのは負け犬」などと考えられれば、自分のマイナスを笑うこともできるでしょう。
 そこで、「自分もまだまだ未熟だなぁ」と頭をかいて笑ってしまえると、怒りも消えてしまうのではないでしょうか。

 まずは、「怒りをコントロールできるようになろう」決意すること。
 そして、自分が怒ったときにとにかく笑う(フリをする)ように心がけることが大事でしょう。
 また、「笑って生活しよう」という生活目標をもってそれを心がけることで、笑みと穏やかさを身につけることができると、なおいいのではないでしょうか。



   

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