読書日記

  真剣に努力すべき

 『怒らないこと』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 怒りが生まれた瞬間に、からだには猛毒が入ってしまうのです。
 怒る人々は、まわりのみんなに限りなく迷惑をかけています。

 怒りは自分を破壊し、自然を破壊し、挙句の果てに他人の幸福まで奪います。
 ですから、自分を甘やかしてはいけません。我々は怒りをなんとかするよう、真剣に努力すべきです。
 怒りの感情が湧くと身体の中で毒がつくられる、という心理学の実験結果があるそうです。
 「怒りは毒」と考えれば、「あまり怒らないようにしよう」と思えるのではないでしょうか。

 怒りを人にぶつけられた相手は様々なイヤな気もちになります。つまり、相手が幸せに過ごすことをできなくしている、相手の幸福を奪っている、とも考えられるのでしょう。
 他人の幸福を奪うことが悪いことであることは、相手の立場になって考えればわかるはずです。

 怒りの感情に駆られて、人に対して悪いことをしてしまったり、自分にとってよくないことをしてしまうこともあります。一時の怒りの爆発によって、大きい不幸を招いてしまうこともあります。
 怒ることでいいことはなく、悪いことばかりではないでしょうか。

 『怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる』 ピタゴラス

 怒りによる害の大きさを知ることで、怒りをコントロールできるように真剣に努力できるようになれるといいのでしょう。



   

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怒らないこと』アルボムッレ・スマナサーラ

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