読書日記

  心を育てるということ

 『仏教は心の科学』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 心を育てるということは、心が不善の活動をしないように、智慧をプラスして善の感情が生まれるようにすることなのです。
 本来的に生まれてくる感情は不善です。怒りや嫉妬、怠けなど、そのような感情は自然発生的に生まれてきます。
 けれど心は、智慧によって努力、精進することで、どんどんきれいになっていきます。
 心は不幸になる考え方をして悪感情を生むような不善の活動をしがちです。
 怒り嫉妬怠けなどに流されて、悪い行動をしてしまうことにもなりかねません。

 そんな心の不善に対して、人は智慧(幸せになる考え方を心がけること)によって、悪感情を小さくし、悪い行動をしないようにすることができます。
 悪感情が強いときでなければ、好感情を生むこともできるようになれます。

 そのために、自分の感情に気づけるようになり、自分の考え方行動を変えることができるといいのです。
 そのためには、自省する時間をもち、「一つ一つ、少しずつ」幸せになる考え方ができるように努力を続けていくことだと思います。
 また、生活の中で自分が幸せになれることをするように努力するのも大事です。

 そうすれば、一年後には「(一年前に比べて)少しは幸せに暮らせるようになれた」と思えるでしょう。
 さらには、「(このまま努力を続ければ)これからも少しずつ幸せになっていける」とも思えます。そう思えるのは、とても幸せなことではないでしょうか。



   

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