読書日記

  嫉妬は不幸の道

 『仏教は心の科学』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 嫉妬が生じると、自分をみじめに感じてしまったり、不幸に感じてしまったりします。
 嫉妬する性格を直すには、やっぱり頑張って相手の幸福を喜ぶようにするしかありません。
 相手の幸福を心から喜ぶと、自分も幸福になります。

 他人の幸福に嫉妬するのは、あまりにもバカバカしい自己破壊の道です。そうではなくて他人の幸福を自分の幸福に回すことが幸福の道なのです。
 嫉妬心でイヤな気もちになっても、いいことはないのではないでしょうか。
 妬ましい気もち憎悪の気もちから、(不幸になる考え方をして)悪いことをしてしまう危険性もあります。

 まずは、自分の嫉妬心に過剰反応しないことだと思います。
 自分の嫉妬心にさらに火をつけるような考え方や、逆に自分を責めるような考え方はやめたほうがいいでしょう。
 そのためには、「うらやましいぐらいならいい」と、小さな嫉妬心は軽く受けとめることができたら、と思います。

 そして、「人は人自分は自分」と言い聞かせることで、心を落ちつけることができれば、いちばんいいのではないかと思います。
 もう一つの考え方は、「(嫉妬するような)そんな自分にはなりたくない」です。
 さらに、「こんなことを考えるより、もっといいことを考えよう」「人を憎む時間があったら、自分のために何かいいことをしよう」のように考えられると、なおいいでしょう。

 本当に嫉妬をしなくなるためには、人の幸福を願い、人の幸福を自分の幸福と思えるようになるしかないのかもしれません。
 そのために、人の幸せを祈ることを習慣にできるといいのではないかと思います。



   

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