読書日記

  怠け心に打ち勝つ

 『仏教は心の科学』(アルボムッレ・スマナサーラ)より、
 心というものは、ものすごく怠け者です。どうやって怠けようかと、常に必死です。
 人間の差は、怠けにどのくらい打ち勝てたかによります。どんな人でも勉強はしたくない。それでも我慢して勉強する。そしてよく我慢できた人は成功するし、我慢できなかった人、途中でやめた人は他の方向へ行ってしまいます。
 本来、怠け者である心を厳しく鍛えなければ、幸福にはなれない。
 「怠けたい」と意識している人は少ないと思います。
 「ラクをしたい」のかもしれません。ラクなのは心地好いですから。
 でも怠けるとどうなるか、人は知っています。だから頭では「怠けちゃいけない」と思います。
 でも、つい怠けてしまう、という人が多いのでしょう。

 仕事や勉強をやりたいという人は少なく、やりたいくない人が多いのでしょう。
 だからイヤだけど、しかたなく我慢してやっているという人も多いのでしょう。
 無理して我慢するよりも、少し力を抜いて我慢”できるといいのではないでしょうか。

 仕事や家事や勉強のようなやらなくてはならないこと楽しむ工夫をすることで、少しでも楽しめるようになるといいでしょう。
 本当に楽しめるようになって、それがやりたいことになると、なおいいでしょう。

 自分の心の習性やクセ(怠けたがるクセ、楽しめる要素、やる気を起こすものなど)を知り、自分(の心と体)をうまく動かせる(乗りこなせる)ようになれたらいいのではないでしょうか。
 幸福になるためには、自分の心を育てることが大事なのだと思います。



   

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