第11講 自分を育てるためには 自分の感情・気分を知る
自分を育てる第一歩は、「自分を知る」ことだと思います。
その中でも、まずは「自分の感情・気分を知る」ことです。
具体的な方法としては、自分を省みる時間をもつようにし、生活の中での自分の感情・気分を振り返って、次のような自問をしてみればいいでしょう。
「どういう時に、どんな悪感情が湧いたか?」
(怒り・イライラ、嫉妬、不安、後悔、暗い気もち・落ち込みなど)
「どういう時に、いい感情・幸せな気もちになれたか?」
「どういう気分で過ごしたか?」
自分の心の中に湧きやすい悪感情を知るだけでも、大きな第一歩だと思います。そういう場合の幸せになる考え方を工夫することもできるようになれるでしょう。
いい(幸せな)気もちになれることを知れば、今後に幸せを感じられるようになるために活かせるでしょう。
自分が幸せを感じる努力をして、うまくできた場合には、それを振り返って素直に喜びましょう。自分をほめたり、ごほうびをあげてもいいでしょう。
自分の気分にその場で気づくことは、はじめは難しいかもしれません。でも、あとで振り返ってみれば、気づけることも多いでしょう。
自分はこういう時(こういうことがあったあと)に、こういう気分になりやすいのような、自分の気分の傾向を知ることができれば、今後に気分よく生活するために活かせるでしょう。
これらの自省をする時に、気づいたことを紙に書くようにすると、気づきが明確になって効果的でしょう。
そこから、目標をもって、少しずつ改善していくことも可能でしょう。
自分の悪感情の傾向に気づいても、自分を責めたり落ち込んだりすることはありません。自分を省みるのは、自分を育てるため、幸せになるためです。
気づいた時をスタート地点にして、長期的な目標をもって変えていければいいのではないでしょうか。