読書日記

  まじめに向かいあう

 『悩む力』(姜尚中)より、
 いまでは「まじめ」という言葉はあまりいい意味で使われませんし、「まじめだね」と言われるとからかわれているような気分になります。

 まじめに悩み、まじめに他者と向かいあう。そこに何らかの突破口があるのではないでしょうか。
 とにかく自我の悩みの底を「まじめ」に掘って、掘って、掘り進んでいけば、その先にある、他者と出会える場所までたどり着けると思うのです。
 「まじめ」は、カッコ悪い? 恥ずかしい? 楽しくない? バカらしい? ・・・。
 まじめな人をバカにする人は、自分自身がまじめにできなくなり、そのために大切ことをおろそかにしたり避けたりして、結局自分が苦しむことになるのではないでしょうか。

 人生で大切なこと(たとえば、自分とは何かなんのために生きるのかお金とは、仕事とは、人とのつながりとは、とは、とは)をまじめに悩む(真剣に“よく考える”)のはいいことだと思います。
 また、仕事でも、人づきあいでも、やりたいことや夢でも、愛でも、何でもいいから、まじめに(真剣に)向きあえるものがあったほうがいいのではないでしょうか。

 “よく考える”ためには、ヘタに考えすぎないことが大事です。
 また、重苦しく考えすぎないように少し心の力を抜いて考えられるといいでしょう。

 いつもとは言いません。時には、自分にとって大切な問題とまじめに向きあう時間をもてるといいのではないでしょうか。



   

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悩む力』姜尚中

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