読書日記
死の恐怖
『悩む力』(姜尚中)より、
究極的にいうと、人間にとって最大の恐怖は「死」です。
同じように「恐くない」でも、子供のように「知らないから恐くない」ではなく、知ったうえでの、少なくとも死について考えをめぐらし、心構えのようなものを持ったうえでの「恐くない」であるべきだということです。
そのためには、自分の人生について悩みぬくことが必要だと思います。それを避けていたら、たぶんいつまでたっても恐いでしょう。
「死」を思うと、誰でも恐ろしいものでしょう。
あれこれ悲観的に考えると、余計に恐怖感が増してしまいます。
「死」について必要以上に考えずに、まずは「人間は誰でも死ぬもの」「しかたがない」と受け入れる(あきらめる)ことで、恐怖感を少しでも小さくできるといいでしょう。
そして、「死についてこれ以上考えてもしかたがない。こんなことを考えるよりも○○をしよう」のように切り替えられればいいのだと思います。
また、時間の余裕のある時に、「死」を想うことで「生」についてよく考えてみるきっかけにできるといいのでしょう。
たとえば、自分の幸せ・生活・生き方、なんのために生きるのか、生きているうちにしたいことなど。
自分なりの生き方や人生の目的ややりたいことや幸せになる方法がはっきりすれば、「死の恐怖」よりも「生の幸せ」に心が向かうようになるのではないでしょうか。